新潟国際アニメ映画祭「大川=蕗谷賞」は『鬼滅』『呪術廻戦』スタッフが受賞 その狙いは?
左より『犬王』作画監督の中野悟史、亀田祥倫、『漁港の肉子ちゃん』美術監督の木村真二、「東映アニメーション」中沢大樹、「ダンデライオンアニメーションスタジオ」西川和宏、「MAPPA」淡輪雄介
映画祭はこうした側面を前面に出しており、たとえば「大川=蕗谷賞」で使用されたトロフィーには、金属加工の質の高さが世界的に評価されている同県燕市製のものが特注された。なお、受賞者が決定してからトロフィーが発注されたことから、授賞式までに5つのトロフィーの製作が間に合わず、ひとつのトロフィーを使い回して後日後送するというハプニングもあった。
会場には大川博と蕗谷虹児の功績をたたえるパネル展示もあり、いかに地域密着でやっているかがうかがえる。会場には市内に多くあるアニメ・マンガ関係の専門学校生も来場しており、熱心に勉強している様子が見られた。
新潟国際アニメーション映画祭の会期は22日(水)まで、6日間にわたって行われる。「大川=蕗谷賞」受賞作のうち『THE FIRST SLAM DUNK』は通常興行、ほか4作は18~21日18時からT・ジョイ新潟万代にて上映。
(取材・文:河嶌太郎)