元サッカー選手の水内猛と早稲田大学の学生が特別授業。「給食」をテーマに小学生がSDGsを学ぶ
(撮影・上岸卓史)
第二部は、早稲田大学の学生による「給食」を題材にしたワークショップ。「給食って完璧?」をテーマに、子どもたちにとって身近な給食を通して、さまざまな社会課題を考えた。グループごとに分かれて向き合った問いは、「アレルギーの人のための給食?」「給食を作るときにたくさんのゴミが出る?」「給食を残さず食べている?」「いろんな文化・風習に気を配った給食とは?」の4問。それぞれ「だれが、どこで、いつ」の状況が書かれたカードをもとに、具体的にどのような問題があるかを考えた。
ワークでは子どもたちからはさまざまな意見が挙がった。給食を作っている人が必要以上に作ってしまったときは、地域で食に困っている人に届けることで役に立てるのではないかという“ウーバー給食”を提案。別の班では、化粧水などの製造にも使える卵白は食材が余っても有効活用できるのではないかという意見も挙がり、フードロスを解決するための具体的なアイデアも出た。
早稲田大学の学生、遠藤竜仁さんは「“どうしてこれは大切な問題なんだろう?”とみんな深い意見を持っていたし、イラストを書いたりと、伝える工夫も素晴らしかった。今日学んだことをぜひ日々の生活でも生かしてもらえたら」と呼びかけ、会を締め括った。