窪田正孝、エヴァ舞台に意欲「無謀な挑戦だからこそ」歌舞伎町タワーの新劇場のこけら落とし公演


 また本作が新劇場のこけら落とし公演となることについて聞かれると、窪田は真新しい劇場を見まわし、「きれいで、演劇の歴史や残り香が沁みついていない生まれたての赤ちゃんのような劇場。この作品では大人のやった失敗を子どもが拭っている。すごく大きなテーマでバトンタッチが上手くいっていないんです。この劇場も同じで……これを次の作品に上手くバトンタッチすることも、こけら落としをやる責任かと思っている」。

 田中哲司が「劇場はだいたいお客さんの念だったりが渦巻いているんです。僕は霊能者ではないんですけど劇場からそういう感じを受けます……最初に汚せるのは光栄」と笑うと、窪田も「汚しましょう!」と前向き(?)だった。

 最後に窪田は、「この作品を見に来ていただいた方の1割でも救われたり、生きるきっかけになったり、そういうポジティブなもの、エネルギーみたいなものを受け取ってもらえたらうれしい」と、話した。

 会見には、窪田のほか、石橋静河、板垣瑞生、永山崇人、坂ノ上茜、村田寛奈、宮下今日子の主要キャストのほか、振付家のシディ・ラルビ・シェルカウイが登壇した。

 5月6~28日まで同所で。その後、長野公演、大阪公演がある。