劇団EXILE・佐藤寛太「怒られながらやりたい」? 稲垣吾郎主演舞台『サンソン』で白井晃と再タッグ
舞台『サンソン ー ルイ16世の首を刎ねた男ー』は、18世紀のパリに実在した死刑執行人、シャルル=アンリ・サンソンの眼差しを通して、王族、貴族、革命家、一般庶民などフランス革命に関わった人たちの姿を描き出す作品。サンソンは、ロベスピエール、マリー・アントワネット、そしてルイ16世とフランス革命の名だたる人物の首を刎ねた男。3000回もの執行を手掛けたとも言われる彼は非情な人としか思えないが……。
佐藤が演じるのはジャン・ルイ。「親殺し」の罪で死刑宣告を受けるものの、友人たちの奔走によって救い出される。これまでには演じたことがないタイプの役だ。
「準備っていったら台本を読んだぐらいです。蹄鉄工の息子の役なので、そういう意味では、若々しさとか、いわゆる職人階級のエネルギーみたいなものが出せるように、体は鍛えようかなって。衣装を着ていても分かるぐらい体に厚みがほしい」
稽古場で役立ちそうなもの、まったく関係ないかもしれないこと、自分自身が欲するものを貪欲に読んで取り入れるーー佐藤はそんな人。
「フランス革命の時代の作品なので、スケジュール的に稽古に入るまでに余裕があったこともあって、これってどういうことなんだろう?って思いながら、それに関する本を読みました。前回の公演のパンフレットに参考文献として書かれていた本で、マリー・アントワネット、それとアンリ3世。舞台で起こっていることをこの2冊がわりと書いてくれているんで、起きていた出来事についてはわりと頭の中にあります。今は実際にその時代の人たちがどういうふうに生きていたかということに興味が出てきてしまって。タイミングを見て、文献を読もうと思っています」