稲垣吾郎「終わったらかわいがって」死刑執行人演じる舞台『サンソン』再始動で大鶴佐助、崎山つばさ、佐藤寛太におねだり? 


 フランス革命前夜からのフランス、貴族や民衆たちの変化を描く、重みのある作品。

「引きずられますね。夢にも出てきます。18世紀末のフランスの話だから、その時代に彷徨いこんでいたり。重々しいシーンが多いので、そういう気分に浸っています」と、稲垣。「人の命とかがテーマになっているので、そういうモード。終わったら3人(大鶴、崎山、佐藤)にかわいがってもらって、ワインをごちそうしてもらおうと思います。不思議ですね。僕もこういうカンパニーや作品の中で年下だったんですよ……でもいつのまにか年上になって」


 この舞台は、2021年に初演の幕が上がったが数公演を上演して”強制終了”。他のライブエンターテイメントと同様、新型コロナウイルスの影響をくらった。今回は満を持しての再始動となる。

 稲垣は「本当に悔しい思いをしました。それは僕らだけじゃないし、この世界だけじゃなく、みんなそうだったんですけど。また動き出せたことをうれしく思います」。状況は変わってきたものの、やはり第一の目標は「完走すること」だといい、「頭は冷静に、心は熱く。自分のペースを乱さずにいきたい」と静かに燃えていた。

 30日まで同所で。その後、大阪・オリックス劇場(5月12~14日)、長野・まつもと市民芸術館(5月20・21日)がある。