北野武監督最新作に『Dolls』西島秀俊や『座頭市』浅野忠信ら歴代作品俳優陣が集結
映画『首』の完成報告会見が15日、都内にて行われ、北野武監督と、キャストの西島秀俊、加瀬亮、中村獅童、浅野忠信、大森南朋が登壇。北野組初参加の中村を覗いて北野組の豪華俳優陣が集合した。
北野武が原作・脚本・監督・編集を手がけるほか羽柴秀吉を演じ、本能寺の変へと突き進む武将たちの愛憎渦巻くドラマを描く歴史スペクタクル。
構想30年という企画を満を持して映画化。北野監督は「北野組でこれだけ優秀な役者さんが集まればそろそろ撮れるなと思った」と、歴代の北野作品で強い印象を残してきた役者陣を見渡した。
明智光秀役の西島秀俊が「呼んでいただいたのは『Dolls』(2002)以来。成長した自分を見せようなんて決して思わず無欲に監督の思うことを表現しようと現場にいました」と言えば、『アウトレイジ』シリーズに出演した織田信長役の加瀬亮は「『アウトレイジ』でも自分から遠い役で大変で、今回も大変だろうと思って参加しました。案の定、大変な目に遭いました(笑)」。黒田官兵衛役の浅野忠信は「『座頭市』(2003)に続いてまた時代劇ということで本当にうれしい」。
『アキレスと亀』(2008)や『アウトレイジ 最終章』(2017)など北野組の常連でもある羽柴秀長役の大森南朋は「何年かごとに北野組に帰ってくることができるのがモチベーションになっています。良かった、また(オファーが)来た、嫌われてなかったと思いました(笑)」と笑いつつ、北野監督について「唯一無二の存在で、僕はあこがれ続けています…告白みたいになっちゃった(笑)」と照れ笑い。
北野組初参加の中村獅童は、以前から北野監督作への出演を希望しており大森に相談したこともあったと明かし「また映画の仕事で、北野監督のオーディションなんてあったら…と話していた翌日に北野組のお話を頂いて、こんなことってあるのかと思いました」と感激しきり。川に沈められるというシーンでは「その前に(北野監督が演じる)秀吉が吐くシーンがあって、まだそれが近くにあったんです。でも尊敬する監督のものなので汚いとも思わず喜んでやらせていただいたんですけど…本編でカットされていました」と苦笑。
信頼する俳優陣の集結に、北野監督は「おかげさまで、北野組は声をかけると断られることがあまりなく、スケジュールを調整してくれる。ギャラはあまり出ないのに」と笑いをさそっていた。
映画『首』は2023年秋公開。