1月に「無効試合」で涙の重岡銀次朗が悲願の世界王座を獲得。プロ初ダウンも3度のダウンを奪い返しKO勝ち【3150FIGHT】
IBF世界ミニマム級暫定王者となった重岡銀次朗(撮影・須山杏)
プロボクシングの元3階級制覇王者の亀田興毅ファウンダーがプロデュースするボクシングイベント「3150FIGHT」の東京での初開催となる「3150FIGHT vol.5~東京を殴りにいこうか!~」(4月16日、東京・国立代々木競技場第二体育館)で行われた「IBF世界ミニマム級暫定王座決定戦」で重岡銀次朗(同級4位/ワタナベ)がレネ・マーク・クアルト(同級2位/フィリピン)をKOで破り、暫定ではあるものの悲願の世界王座を獲得した。
この試合の後に行われた「WBC世界ミニマム級暫定王座決定戦」では兄の重岡優大(同級4位/ワタナベ)がウィルフレッド・メンデス(同級7位/プエルトリコ)をKOで破り、こちらも暫定ではあるものの世界王座を獲得。2人は史上初の「兄弟同一階級同日世界王者」の偉業を成し遂げた。
重岡は今年1月6日に行われた「3150FIGHT vol.4」でIBF世界ミニマム級王者・ダニエル・バラダレス(メキシコ)に挑戦するも偶然のバッティングにより「No Decision(無判定)」という裁定が下され、王座奪取はならず。亀田ファウンダーは再戦を実現すべく動くも、バラダレスはIBFに左鼓膜穿孔の診断書を提出したことから再戦は消滅。クアルトとの暫定王座決定戦を行うこととなった。