1月に「無効試合」で涙の重岡銀次朗が悲願の世界王座を獲得。プロ初ダウンも3度のダウンを奪い返しKO勝ち【3150FIGHT】
7Rにダウンを奪い返した重岡(撮影・須山杏)
7R、重岡は左ボディー、右フック。クリンチの際に首を離さなかったクアルトに注意が出る。クアルトも右ボディー。重岡は左ストレート。そして左ボディーにクアルトがヒザをつき、重岡がついにダウンを奪い返す。立ち上がりパンチを出すクアルトだが、重岡はロープに詰めると左ボディーを打ち込んでいく。
8R、クアルトはワンツーから大振りのパンチで前に出るが、重岡はバックステップでかわすと左ボディーを連打。一気に動きが止まるクアルトだが、それでも右ストレートを当てていく。詰められながらも右ボディーを返すクアルト。ラウンド終盤、重岡が左ボディーからパンチの連打を浴びせるが、バッティングで一時中断。再開後もパンチを当てていくのは重岡。
9R、重岡は右ジャブから左ボディー、左ストレート。クアルトも打ち返すが重岡は当てさせない。そして圧をかけてワンツーを当てていく。両者の頭が当たり、ドクターチェックもすぐに再開。重岡は前に出て左ボディー、左フック。動きが鈍ったクアルトに重岡が左ボディーでダウンを奪う。立ち上がるクアルトだったが、なおも重岡がロープに詰めてガードのすき間からフック、アッパーを打ち込むとクアルトがダウン。なんとか立ち上がったが10カウントが数えられ、重岡のKO勝ちとなった。