1月に「無効試合」で涙の重岡銀次朗が悲願の世界王座を獲得。プロ初ダウンも3度のダウンを奪い返しKO勝ち【3150FIGHT】

重岡(右)の強烈な左ボディー(撮影・須山杏)

 重岡は試合後のマイクで「皆さん、ありがとうございました。チャンピオンになりました。楽に倒してカッコいい姿を見せるつもりだったんですが、初めてダウンして、すごい貴重な試合でした。苦戦してしまってすいません。今日は4月16日、なにがなんでも世界を取って皆さんに笑顔を届けるつもりだったので、今はホッとしています。今日は熊本地震があった日でもあり、すごいプレッシャーもあって。皆さんにどうしても笑顔を届けたかったので。というのもあるし、僕は熊本で小さいころから世界のベルトだけを目指して兄貴と頑張ってきたんで、めちゃくちゃうれしいです。ありがとうございます」と笑顔を見せた。この日は2016年に地元の熊本で大きな地震があった日だった。

 なお、正規王者のバラダレスには90~120日以内に銀次朗と統一戦を行うことが義務付けられており、戦わなかった場合は王座をはく奪されることになっている。

「3150FIGHT vol.5~東京を殴りにいこうか!~」(4月16日、東京・国立代々木競技場第二体育館)
◆第9試合 WBC世界ミニマム級暫定王座決定戦 12回戦
●ウィルフレッド・メンデス(プエルトリコ)(7R25秒、KO)重岡優大(ワタナベ)○

◆第8試合 ヘビー級 8回戦
○但馬ミツロ(KWORLD3)(1R2分、KO)ナビーン・バーマ(インド)●

◆第7試合 IBF世界ミニマム級暫定王者決定戦 12回戦
●レネ・マーク・クアルト(フィリピン)(9R2分55秒、KO)重岡銀次朗(ワタナベ)○

◆第6試合 56.5kg契約 8回戦
○中川麦茶(一力)(5R1分34秒、TKO)ロビン・ラングレス(フィリピン)●

◆第5試合 スーパーフェザー級 8回戦
○奈良井翼(RK蒲田)(判定3-0=79-73、79-73、80-73)アーノン・ユーパーン(タイ)●

◆第4試合 スーパーライト級 6回戦
●三好竜太(KWORLD3)(2R2分59秒、KO)関根幸太朗(ワタナベ)○

◆第3試合 スーパーバンタム級 6回戦
△小林 廉(エスペランサ)(判定0-1=56-58、57-57、57-57)細川兼伸(ワタナベ)△

◆第2試合 スーパーフライ級 6回戦
花田 颯(KWORLD3)(中止)スリヤー・ゲーオカーオ(タイ)

◆第1試合 ライトフライ級 6回戦
○岡 朱里(KWORLD3)(1R1分40秒、TKO)スリヤー・ペットクム(タイ)●
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