斎藤裕の「この試合は平本選手の分岐点になる」の言葉の裏にある11年前の上田将勝vs堀口恭司戦【RIZIN LANDMARK】

この日は所属ジムで公開練習を行った斎藤

「僕はこの試合に勝ってまた前に進んで行きたい」

 あえて堀口選手になぞらえるならば、それが平本選手のキャリアを次の段階へと大きく伸ばすきっかけになるというふうにも見えているということですよね? 彼がUFC王者を目指しているという意味でも。
「負けても全然巻き返せるんで、彼の年齢で言うと。もちろん勝ち進んでいくのが一番いいんですけど、負けてもやり直せるし、取り戻せるから。だからこそ、僕がここでやっておかないとダメなことなのかなと」

 では平本選手にとって分岐点になる試合だとして、斎藤選手にとっては、この試合は後で振り返った時にどのような意味を持つのでしょうか。逆に斎藤選手を上田選手になぞらえるならば、当時の上田選手は次の挑戦が世界へと決まっている状態で臨んでいます。斎藤選手のこの試合の先にあるものとは? BELLATORとの対抗戦にも意欲的な発言をされていましたが……。
「僕はこの試合に勝って、自分は自分で、また前に進んで行きたいと思っています。海外のいろいろな選手が契約してくるという話も耳に入ってきていたりしますし。この階級で、もちろんタイトルを目指す人がいてもいいし、それ以外にもどんどん選手が入ってくれば……、たとえばじゃあ、次に(ヴガール・)ケラモフとは誰がやるんだ? なんてこともありますよね。あ、僕はもうケラモフとはやりませんけどね(笑)。本当は20代の選手が先頭に立ってガンガンやってほしい気持ちはあるのですけど……、現状では、まだまだ自分にやれることがあるかなと思っています!」

 取り急ぎはダメージなくこの試合を終え、6月の札幌にも参戦ですか?
「え……? 誰とやればいいんですか(笑)?」

 いえ(笑)北海道=斎藤選手といえば、大好物でいらっしゃるアレが……。
「ああ、ルタオ(笑)。いや、それなら試合はせずに小樽へ直行します(笑)」

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