中村寛が王者・直樹との5Rの激闘の末、判定勝ちで悲願の王座獲得。「認めています」と遺恨清算【RISE167】

激戦を制したのは中村(撮影・須山杏)

 中村は試合後のマイクで「俺は1RでKOして、俺以外が比べ物にしてるだけで、俺を抜いて考えてくださいという感じでカッコつけたかったんですけど。ほんまに尊敬している人で、すごく認めています。直樹選手はもちろんですが、直樹選手の応援に来てくれたファンの皆様に、俺のファンの皆様から大きな拍手をお願いします。元チャンピオンだとは思っていません。チャンピオンを受け継いだんで。チャンピオン、ありがとうございました」と直樹を称えた。

 そして「僕、今回、蹴りで崩して勝った理由があって。僕は生まれた時、障がい者でした。足が外を向いて生まれて、立つこともできないと言われて。0歳の時に母親が毎日、逆の足の靴を履かせて、必死こいてリハビリしてくれて僕は成長することができて、健常者と一緒になることができました。この場を借りてかあちゃんに“産んでくれてありがとうございました”。柄でもないですけど、入れ墨だらけですけど、こうやって大阪から、もっともっと成長してやりたことを必死こいてやったら、遠回りしてでも王者になれると証明したので、ここから日本中の期待を背負ってもっと強くなります」と生まれつき足に障害があったことを明かしたうえで母親に感謝の言葉を述べた。

「RISE167」(4月21日、東京・後楽園ホール)
◆メインイベント RISEライト級(-63kg)タイトルマッチ 3分5R無制限延長R
●直樹(王者/BRING IT ONパラエストラAKK)(判定0-2=48-49、48-48、48-49)中村 寛(挑戦者/BK GYM/同級2位)○

◆セミファイナル ISKAオリエンタルルール 世界フライ級(-53.5kg)王座決定戦 3分5R
○大﨑一貴(OISHI GYM)(4R28秒、KO)“Weedy”ニコラス・リヴァース(Fight Center one)●

◆第7試合 スーパーライト級(-65kg) 3分3R延長1R
○KENTA(HAYATO GYM)(判定3-0=30-29、30-29、30-29)山畑雄摩(心将塾)●

◆第6試合 オープンフィンガーグローブマッチ −46kg契約 3分3R
○平岡 琴(TRY HARD GYM)(判定3-0=30-28、30-28、30-28)菊地美乃里(GONG-GYM坂戸)●

◆第5試合 スーパーフェザー級(-60kg)3分3R延長1R
●小野幹晃(IGGY HANDS GYM)(延長判定0-3=9-10、9-10、9-10 
※0-0=29-29、29-29、29-29)澤谷大樹(HAWK GYM)○

◆第4試合 フェザー級(-57.5kg) 3分3R延長1R
△戸井田大輝(戸井田ジム)(延長判定1-1=10-9、9-10、10-10 ※本戦判定1-0=29-28、29-29、28-28)濱田祐生(フリー)△

◆第3試合 -61.5kg契約 3分3R
●藤橋 光(フリー)(判定0-3=29-30、28-30、28-30)小出龍哉(TEAM TEPPEN)○

◆第2試合 フェザー級(-57.5kg) 3分3R
●叶和(チームドラゴン)(1R2分26秒、KO)簗 丈一(TEAM Aimhigh)○

◆第1試合 オープンフィンガーグローブマッチ −53kg契約 3分3R
●鳩(TSK Japan)(1R2分43秒、KO)Novo(TARGET SHIBUYA)○

◆オープニングファイト RISEチャレンジマッチ フライ級(-52kg) 3分2R
○宮原華音(TARGET SHIBUYA/FIRSTORDER AGENT)(1R39秒、KO)金子久美子(NEXT LEVEL渋谷)●
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