熊谷俊人千葉県知事に聞く「誕生150周年」とこれからの千葉県

(撮影・上岸卓史)

 千葉県は広くてポテンシャルがあるように思います。千葉市長としても活躍されていましたが、県知事になってやりたいことはたくさんあるんじゃないですか?
熊谷「面白いですよ。まず、成田空港がありますから。成田空港というのは今や日本一の貿易港でもありますし、当然ながらこれからも多くの方が来訪する場所ですから、成田を中心に考えるだけでも“日本で唯一”的なプロジェクトを進めることもできます。銚子市沖では洋上風力発電プロジェクトが進められています。首都圏で唯一のウィンドファームが千葉沖でできてくる。もともと太陽光発電は全国で2位ですし、そういう意味では再生可能エネルギーの一大拠点が東京のすぐ隣に存在することになります。そして成田空港で持続可能な燃料も恐らく使われてくる。京葉臨海コンビナートのカーボンニュートラル化も行われてくる。いわゆる脱炭素化のあるべき社会の姿というのは千葉県にすべてあるという時代が間違いなく来ると思います。ここに来ればだいたい分かりますよということになると思います(笑)」

 食料の面でも千葉県は重要ですよね?
熊谷「僕らは東京の食を支えている県でありますし。一方、食の話で行くと、例えばジビエにも力を入れています。千葉県は緑が豊かな県ですから、里山にたくさんのイノシシやキョンが住んでいます。そういうものを狩って、捨てるのではなく食として、恵としていただく。そういうジビエの活用もしていますので、なんでもありますよ」

 最後に知事個人の目標を聞かせてください。
熊谷「去年、アクアラインマラソンでハーフマラソンを走りましたので、今はしっかり走って、県内のいろいろな場所の走る大会に顔を出していくというのが、私にとって一番のライフワークだと思っています。年齢的にも下り坂に入っていくところを引き締め直して、しっかりした肉体を維持したいと思っています」

 千葉県は広いので大会の数も多いのでは?
熊谷「そうなんです。たくさんあるんです。1年間にいくつ出られるか分からないんですが公務との兼ね合いを考えながら、トレーニングをしっかり積んでいきたいと思っています。トレーニングというほどでもないんですが、定期的にしっかりランニングを重ねています。取りあえず、今年はハーフマラソンを何本か。やればやるほどフルマラソンというのがいかに大変かということを感じています。そういった千葉の豊かな生活を、いかに私自身のプライベートも使いながら伝えていけるか、だと思うので、私自身しっかり千葉を楽しんでいきたいと思っています」

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