横浜流星が初大河&初主演 江戸時代のメディア王 2025年放送の『べらぼう』

 

 大河ドラマは「とてもスケールが大きくて歴史のある作品というイメージ」という横浜。これまでにも何度かオーディションを受けた経験もあるそうだが出演は叶わず、本作が念願の初大河となる。
 
「楽しみしかない」と横浜。「自分が芝居の楽しさを知り、この世界を生きていくことを決めた特撮も1年弱の撮影でした。大河ドラマは1年半、役と作品と向き合える。こんな幸せな機会はないと思っています。役とともに人間としても役者としても成長できたらと思います」

 演じる蔦重については、出演オファーをもらってから勉強中。

「話をいただいて資料や本を読んで勉強しています。調べていくと、自分の生まれ育った吉原を立て直したり、多くの画家や作家を世に送り出したり、間違いなく江戸の文化を豊かにして、多くの功績を残した人。江戸のメディア王なんて呼ばれていたそうです。普段自分は歌麿や北斎のようにプロデューされる側。プロデュースできる側を経験できるのは興味深いと思いました」

 

 また物語には自身の思いと重なる部分も。

「お話していく中で個人的に思ったことがあって。一時期エンタメが必要なのかという声がありましたが、僕は生きていくうえでエンタメは必要だと思っています。蔦重は商売が軌道に乗ってきた時に、松平定信の寛政の改革で自由を失います。そんな重圧を受けても、世の中にエンターテイメントや”楽しい”を送り出す姿に心を動かされました。今の時代にリンクしていて、だからこそ今描くべき作品だと思うし、エンタメの在り方を再確認できると思っています。見てくださる方が楽しくなるようなエンターテイメントをしっかりと届けていきたい」と力強く語った。