海外映画祭で「半分ブーイング」? 寛一郎「ウンチがカラーになったときが一番盛り上がった」

 

 公開中の映画『せかいのおきく』の公開記念舞台挨拶が29日、都内にて行われ、主演・黒木華、共演の寛一郎、池松壮亮、真木蔵人と阪本順治監督が登壇。一同が映画の題材にちなみ“ウンチ”ネタを織り交ぜたトークで観客を盛り上げた。

 阪本順治が自身のオリジナル脚本をモノクロで映画化。没落した武家の娘と糞尿の処理に携わる青年たちが心通わせていく物語とともに、江戸時代に根付いていた循環型社会の姿をつづる。 

 肥料として売るための糞尿を取り扱う“下肥買い”を営む青年たちを演じた寛一郎が「ゴールデンウイーク初日にウンコ映画を見に来てくれてありがとうございます」と言えば、同じく池松壮亮も「初日は緊張するもので…催してしまいそうです」、さらには阪本監督までが「人の気持ちを汲み取ることもウンコを汲み取ることも同じだと思いました」とあいさつし、主演・黒木華も苦笑しきり。

 本作は海外でも高く評価されておりすでに6カ国で上映が決定。阪本監督は「『せかいのおきく』が世界の『せかいのおきく』になるわけですね」と笑顔。

 ロッテルダム国際映画祭での上映も大きな反響があったといい、黒木が「ラブとホープが詰まった作品とおっしゃっていただいたという話を聞いて、伝わるんだなと思いました」と言えば、現地での上映に参加した寛も「嗚咽している人がいました」とうなずきつつ「ウンチがカラーになったときが一番盛り上がりました。半分ブーイングみたいな。本当に気持ち悪がっていましたね(笑)」と振り返り笑いをさそった。

 さらにはプロサーファーとしてアウトドアで活動することの多い真木蔵人が「僕が今まで海や山に入ったとき、トイレがなくて片づけに困ることがあったんですけど、昔はこうしていたんだなと素直に受け止められた。自分が山に登ってそういうとき、次の時代にいいように行動したい」と語りつつ「海の中でウンコをすると浮いてしまう。魚がそれを食べてしまうので、魚が食べても大丈夫なウンコを出せるようなものを食べるようにしています」。

 そんな真木に寛一郎が「海の中でウンコをするとちぎれないって本当ですか」と質問。真木が「そう。ずっとちぎれないでついてくるんです」と答えると、思わぬトリビアに観客もも感心の表情。

 最後は阪本監督が「ハンカチを用意してくださいと言っておすすめしてください。涙を抑えるんじゃなくて、鼻を覆うために…」と締めくくり最後まで“ウンチネタ”で観客を笑わせていた。

1 2 3>>>