「コンセントの穴はどちらが大きい?」「シリアの子どもの夢が“医者か教師”の理由は?」堀潤らが中学生に“固定観念を覆す”特別授業
第二部は、竜田氏が「“はたらく”を考えるワークショップ」を実施。冒頭、生徒たちは竜田氏から「信号機の赤は左端?右端?」「コンセントの2つの穴、大きいのは左右どちら?」とクイズを出され「どっちだっけ!?」と大盛り上がり。竜田氏は「信号機の赤は右端。コンセントは左のほうが2ミリ大きいです。皆さん、信号機やコンセントは見たことがありますね。今日は、いつも見ているものが本当に見えているか?を考えてみましょう」。
生徒たちに配られたのは、日常的な街のイラスト。竜田氏は「日本には約1万9000種類の仕事があると言われています。この街のイラストを見ながら、思いつく仕事をなるべく多くあげてみましょう」と出題。
「過去には君たちと同学年の子たちが86個出しています。全国一を目指して」とエールを送られ、がぜんやる気を出した生徒たち。7分間の時間を与えられ、グループで話し合いながら思いついた仕事を次々と書き込んでいく。この日は、48個の職業を書いたグループが最高記録。「去年の中学生の最高記録は52でしたから、あともう少しでしたね」と生徒を労った竜田氏だったが「僕だったら、こんなふうに探します。車のデザインをする人、車のタイヤを作る人、車の色を塗る人…」と、一つのものに関わるいろいろな仕事をあげていき「花屋さん」「お医者さん」という回答をしていた生徒たちはポカン。「大人はずるいと思った人(笑)? でも皆さんは知っているはずです。車を売っている人とエンジンを作っている人は同じ人ですか?」。
竜田氏の意図を理解し、新たな視点に目を輝かせる生徒たち。竜田氏は「皆さんが食べているもの、利用している乗り物一つとっても、いろいろな人が関わっています。そういう見方で探すと、いろいろな仕事があることに気づけると思います。例えば野球が好きだとします。野球が好きだから野球選手になるという夢を持つ人もいるでしょう。でも野球に関わる仕事には、ボールやバットを作る人や、選手をスカウトする人、いろいろなデータを分析しトレーニングや試合に生かすデータアナリストなどもいます。どれも野球に関わる仕事です。同じ野球好きでも、やりたい仕事は違うかもしれない」と、子どもたちがイメージしやすいように解説。