黒田勇樹「バブルがあって、映画も演劇も法令順守のルールがテレビ局に準じたものになってしまった」〈インタビュー前編〉

制作現場の環境の変化を時代を追って説明(撮影・堀田真央人)

「分かってやっている」ことのアピールのために突っ込みを入れる

 それはスポンサーへの電凸みたいなことですか?
「そうですね。でもルールとしてはそう。スポンサーが払ってくれているお金で作品ができて、それをお客さんが楽しんでいて、そしてスポンサーさんの商品などを買う。このルールは変わらないので、そこは守られるべき。だから映像はすごく難しい。

 ただ、演劇だと見たい人がチケット代としてお金を払って見ている。よく一緒にされがちなんですが、広告料でできているものとお客さんが観劇料を払っているものはルートが違う。なので演劇ではちょっとだけ無茶ができる。しかし誰か一人がインターネットに“そういうものは差別的である”といったことを書いてしまえば公演が中止になる可能性すらある世の中になったので、そう簡単なものではないんですけどね。

 そういうなかで僕の今の逃げ道というわけではないんですが、この前、ハリウッド映画をパロディーにした作品を作ったんですが、面白い黒人の役がありました。黒人になにかをやらせるとこちらの意図とは関係なく、うわべだけで過剰に反応する人がいます。なので、それに対して“そんなことやっていいんかい?”と突っ込む、この突っ込みを全問題に入れておくと“僕たちはその問題を気にしている人がいることを分かってやっています”というアピールになる。なので、この突っ込みを入れずにブスだデブだハゲだということをただ笑うということはしないようにしています。“本当はそんなことは分かっているでしょ”と思っているけど、その突っ込み役を入れたり、一言その言葉があることでお客さんが受ける印象は変わってきます。

 要はお客さんも“そういうのって面白いけど、今笑っていいのかな?”という気持ちになってしまう世の中になっちゃったんで、そこは時代に即すためにも突っ込みを入れてあげる。“僕らはこれが今ぎりぎりなんだということを分かってやっています”というアピールをしている。まあ、無駄なコストな気もしますが、大勢の人に楽しんでもらう。シェアを広げるという意味ではやるべきこととしてそれが増えたのかなと思っています」

 それは興行の安全や俳優さんがいわれなき中傷を受けないようにということまで考えてのことですよね?
「そうです」

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