女性20歳「人のスペースに侵入するおじさんが許せません」【黒田勇樹のHP人生相談 134人目】

 

黒田勇樹
「卑下したり侮ったりするのではなく、避けましょう。見ないようにしましょう」

 どうも、41才男性、おじさん代表です。
 今回の相談、究極の回答を先にしておくと「どうしようもない」です。

人間、年取るとなかなか変われませんから…。
「猪が突進してるのを見るとイライラします」ぐらい、どうしようもないです。
 長い時間をかけて、社会を変えていけば、是正することもできるでしょうが、その頃にはそのおじさんたちは、おじいさんになっていて、もうぶつかる体力もありません。

 なので、今回は「そういう人がどういう人なのか」を知ることで「イライラの度合いを下げる」

 相談者さんの心が狭いとは思いませんが、ちょっとキャパを増やすぐらいの気持ちで、聞いてみて下さい。

 おじさんには「偉いおじさんと、偉くないおじさん」の2種類がいます。この場合の“偉さ”は、いわゆる「社会的な立場」、もうほぼ「収入」とイコールで測られるものなのですが、この「偉いor偉くない」の絶対値が、どちらかに振り切っているほど、そうなります。

 偉い方は「世の中の為になることを日夜している」と、思い込んでいるので、その恩恵にあずかっている人たちは“俺に席や道を譲って当たり前”

 偉くない方は、もう「社会と自分は関係ない」と思っているのでマナーとかがどうでもいいと思っています。

 あ、でも“めっちゃ偉いおじさん”は、電車とか道にいないから、この絶対値の話は数学的じゃないので、比喩だと思って下さい。

 とにかく、その“道とか電車にいる階級”のおじさんたちはどちらにしても“すごく疲れて”ます。

 収入があればそれなりに責任を抱えてたり激務だろうし、無ければ肉体労働してたりご飯食べてなかったりするだろうし。筆者も正直、40を過ぎて物凄い肉体の衰えを感じていて「それをしちゃう気持ちはわかんないけど、それをしたい気持ちはよくわかる」という感じ。

 筆者はエンタメ系の仕事をしているので「人を楽しくなくさせることを劇場の外でもしたくないな」という感覚でギリギリ踏みとどまれてる感じです。

 卑下したり侮ったりするのではなく、「大変なんだろうな。でも、自分はそうならないようにしよう」が、今できる限界という感じですかね。
 避けましょう。見ないようにしましょう。

 あと、おばさんもぶつかってきます。
 ご相談ありがとうございました!

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黒田勇樹(くろだ・ゆうき)
1982年、東京都生まれ。幼少時より俳優として舞台やドラマ、映画、CMなどで活躍。
主な出演ドラマ作品に『人間・失格 たとえば僕が死んだら』『セカンド・チャンス』(ともにTBS)、『ひとつ屋根の下2』(フジテレビ)など。山田洋次監督映画『学校III』にて日本アカデミー賞新人男優賞やキネマ旬報新人男優賞などを受賞。2010年5月をもって俳優業を引退し、「ハイパーメディアフリーター」と名乗り、ネットを中心に活動を始めるが2014年に「俳優復帰」を宣言し、小劇場を中心に精力的に活動を再開。
2016年に監督映画「恐怖!セミ男」がゆうばり国際ファンタスティック映画祭にて上映。
現在は、映画やドラマ監督、舞台の脚本演出など幅広く活動中。

公式サイト:黒田運送(株)
Twitterアカウント:@yuukikuroda23
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