五輪3大会連続メダル獲得の石川佳純が引退会見。後輩たちに「後悔のないよう思う存分やり切ってほしい」とエール
引退を決意したのは「3月のWTTのシンガポールのワールドツアーが終わった時点で4月の中国の2大会に出場することが決まったんですが、その時に“次の2大会で最後にしよう”という決意を固めました。はっきりと引退を決意したのはその時で、それまでも今年に入ってからは毎試合、“もしかしたらこれが最後になるかもしれないな”という気持ちでプレーをしてきました。なので、最終的に決意をしたのは3月のシンガポールスマッシュが終わってからだったと思います」としたうえで、その理由として「東京五輪が終わった時点で、今までは次の五輪というのをすぐに口に出して目標にしてきましたが、今回は目の前の1試合1試合を目標にやってきたので、はっきり自分自身もいつが終わりになるのかなということは正直分からなくて。その中で5月の世界選手権に出場できないことが決まって、自分としてもいいタイミングなのかと思い、現役引退を決意しました」と語った。
今後については「今後は一つは卓球のサンクスツアーで全国各地を回ること。もう一つは、今までは練習や遠征などで勉強をする機会がなかったので、新しいチャレンジとして勉強もしてみたい。現役時代は練習が1日のほとんどを占めていたので、これからは具体的なことは決まっていませんが、新しいことにどんどんチャレンジしていきたい。勉強は、スポーツが好きなのでスポーツに関わる分野とか、サンクスツアーを通じて人に伝えることはすごく難しいことだなと感じているので、学ぶことで自分の経験を伝えられたり、新しく成長できるのかなと思っています」とまずは2022年4月からスタートした「石川佳純47都道府県サンクスツアー」の完走を挙げた。現在7県で行い、40都道府県が残っている。
また「ありがたいことに卓球をやっていない子供たちの中にも私のことを知ってくださる方もいるので、それを生かしてスポーツの魅力を伝えていきたいなという思いはすごく持っています」と卓球だけでなくスポーツ界全体に貢献したいという意思も見せた。