早乙女太一「僕らの”お祭り”にふらっと遊びに来て!」劇団朱雀の祭りが始まる!
ーー改めて、「劇団朱雀」ってどんな劇団なのでしょうか?
考えていくと、劇団なのかなあ(笑)。……そこで生きれる人たちが集まっている集団というか。そんなこと言うと、劇団朱雀だけじゃなくて、みんなそうですよね。お客さんに楽しんでもらいたいと思ってやるのは一緒ですが、劇団はずっと一緒に何かを作っていく人たちで、僕たちは集まろうぜって集まってがむしゃらになってモノづくりをしているだけなので……百鬼夜行みたい。いろんな妖怪が年に一度集まってくる。個性豊かな変な奴らが集まってるんですよ。
ーー劇団朱雀とは別の集団だったりユニットに身を置くことも多いと思いますが、その時に、劇団朱雀にしかないものに気づいたりしませんか?
それは……何もないってことかな(笑)。何もないからなんでもやるっていうね。例えば、劇団や舞台にはその劇団の色だったり、あると思うんです。極端かもしれないけど、劇団朱雀って何もないからこそ何でもできる、何でもやってる感じがしますね。
ーーその「何もない」ところから、お祭りが生まれるんですね。そう考えると出し物のアイデアなども……ビックバン的なものなのでしょうか?
……ビッグバンは起きないですよ! 何もできない人たちしかいないんですから(笑)。何をやるかひとりで考えて、後はひたすらみんなで稽古。やることがいっぱいあるんですよ。日替わりだったりもするし。本当に数ですね。
ーー 分かるようで分からなくて、見るしかない……という公演ですね。楽しみです。さて、最後に早乙女さんが目指すところを教えてください。
舞台でお祭りを作るだけじゃなくて、祭りごと、祭りそのものを作るというのが僕が向かうべきところかなと思っています。今は東京や大阪といった都市でしかできていないですけど、全国に届けに行きたいし、地域の人たちとお祭りを作りたいし、出店を作りたい。そういう根本に戻りたい。寺や神社だったり野外で縁日を作って公演をやったりね、目標です。
今、いろんな娯楽がありますけれども、人と人とがつながって、一緒に何かを作る、一緒にお祭りを作って、心を元気にする。そういうことが大衆演劇であったり芝居の根本かなと思っているんです。日々の生活の中でいっぱい辛いことや苦しいことがあるなかで、足を運んでくれたお客さんがちょっとでもそういったことを忘れられるような場所を作れたらって思います。そのためにも、僕が作るものは難しくて重いものじゃない。単純でいいって思っています。
この”お祭り”もそのひとつ。僕ら”お祭り”にふらっと遊びに来ていただけたら、うれしいですね。
(TOKYO HEADLINE・酒井紫野)
【日程】
2023年5月19日(金)~31日(水)東京・かめありリリオホール
※22日と29日は休演
2023年6月7日(水)~11日(日)大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール
2023年6月15日(金)~18日(日)福岡・キャナルシティ劇場
2023年6月16日(金)~25日(日)沖縄・アイム・ユニバースてだこホール 大ホール
【総合プロデュース・演出】早乙女太一【出演】早乙女太一、早乙女友貴、富岡晃一郎、久保田創、安田桃太郎、小川智之、岩崎祐也、熊倉功、南誉士広、藤原儀輝、関根アヤノ、高畠麻奈、小林礼佳、沙也香、Yui Wataabe、Mai Watanabe、Peco、鈴花奈々、葵陽之介
【料金】全席指定8800円 ※6歳以上有料、5歳以下入場不可