陸上競技『光と影』【アフロスポーツ プロの瞬撮】
スポーツ専門フォトグラファーチーム『アフロスポーツ』のプロカメラマンが撮影した一瞬の世界を、本人が解説、紹介するコラム「アフロスポーツの『フォトインパクト』」。他では見られないスポーツの一面をお届けします。
男子 100m フレッド・カーリー
女子 やり投げ 北口榛花
男子 走幅跳 橋岡優輝 撮影/文章:西村尚己(2023年5月21日 セイコーゴールデングランプリ陸上2023横浜)
5月21日、日産スタジアムで開催された陸上競技の“セイコーゴールデングランプリ陸上2023横浜”。
日本や世界のトップアスリートを国内で撮影できる貴重な国際大会だ。
しかし、フォトグラファーにとって本大会の難点は極めて多忙なことだ。
わずか4時間の競技時間内に15種目の決勝が行われ
ピーク時には最大4種目が同時進行するなど、スケジュールが過密。
このため、重い機材を抱えてスタジアム内を駆けずり回りながら
トップアスリートを次から次へと効率的に撮影していかなければならない。
加えてトップアスリートの魅力的な瞬間をいかに切り撮ることができるか。
そこがフォトグラファーとしての勝負所となる。
この日の天候は曇り。しかし、時折晴れ間がのぞく。
スタジアムに光が差し込むタイミングこそが絶好のシャッターチャンスだ。
“光と影”が織りなすトップアスリートのドラマチックな瞬間を私は狙った。
■カメラマンプロフィール
撮影:西村尚己
1969年、兵庫県生まれ。大阪大学大学院工学研究科修了。
人間味あふれるアスリートの姿に魅せられ、学生時代にスポーツ写真の世界と出会う。
大学卒業後は、国土交通省に勤務しながらアマチュアカメラマンとして活動するも
どうしてもプロの世界で挑戦したいという想いが募り、2016年にアフロスポーツに転職。
現在は国内外のスポーツを精力的に撮影し、人間の情熱や鼓動、匂いなど五感で感じとれる
作品づくりに励む。
2007年 APAアワード写真作品部門 奨励賞
2013年、2015年 写真新世紀 佳作 ほか
★インスタグラム★
アフロスポーツ
1997年、現代表フォトグラファーである青木紘二のもと「クリエイティブなフォトグラファーチーム」をコンセプトに結成。1998年長野オリンピックでは大会組織委員会のオフィシャルフォトチーム、以降もJOC公式記録の撮影を担当。
各ジャンルに特化した個性的なスポーツフォトグラファーが在籍し、国内外、数々の競技を撮影。放送局や出版社・WEBなど多くの報道媒体にクオリティの高い写真を提供し、スポーツ報道、写真文化の発展に貢献している。
■アフロスポーツHP
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1997年、現代表フォトグラファーである青木紘二のもと「クリエイティブなフォトグラファーチーム」をコンセプトに結成。1998年長野オリンピックでは大会組織委員会のオフィシャルフォトチーム、以降もJOC公式記録の撮影を担当。
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