亀田誠治が創る “思いやりと優しみ” の都市型フェス「日比谷音楽祭2023」

「みんなが “お互いさま” の関係であることを忘れちゃいけない」と亀田

大事なのは「思いやり」と「優しみ」

 5月に新型コロナウィルスの位置付けが感染法上の5類に移行したことで、会場でのマスク着用は任意となった。

「マスクを外したくないと思っている人もいるので、そういう人への配慮は必要です。大事なのは思いやりと優しみ。優しさと言うと意味が強すぎるので、あえて優しみと言いますが、それぞれが迷惑をかけたり助けられたりしている、みんなが “お互いさま” の関係であることを忘れちゃいけない。そういう意味では喫煙の問題もそうですよね。いま街中では分煙が進み、ほとんどの方がルールを守っています。だから一方的に相手を否定するのではなく、優しみを持って、さまざまな形を受け入れていくことが大事なんじゃないかと思います」

 最後に来たる本番への意気込みと見どころを聞いた。

「コロナ禍の3年間で、さまざまなリアル体験が、特に若者から奪われました。それをぜひ取り戻してほしい。今年はZ世代のアーティストも多数出演します。東京のど真ん中の日比谷公園で、風に乗って流れてくる音楽とたくさんの笑顔に出会って、自分たちはこの地球でコロナ禍を越えて生きているんだという喜びや自信、エネルギーを感じてもらえるとうれしいです」

 フリーでボーダレスな音楽体験、今年こそ五感で感じてみてはいかがだろうか。なお、今年もクラウドファンディングにて支援を受付中だ。詳しくは「日比谷音楽祭2023」ホームページにて。

(取材・文:いからしひろき、構成:有村絵理)