渋谷に新商業施設「ハラカド」「渋谷アクシュ」開業!100年に一度の開発は第2フェーズへ

「Greater SHIBUYA」について説明する東急の酒井洋一郎事業部長

 また、渋谷二丁目17地区第1種市街地再開発事業について、渋谷ヒカリエに隣接する地上23階、地下4階のビル名称を「SHIBUYA AXSH(渋谷アクシュ)」(2024年5月開業)に決定したことを発表。1~4階は商業施設、5~23階はオフィスで構成し、ヒカリエ側広場では施設ごとのイベントや大型ビジョンを用いた環境演出を行い、青山側広場ではアートギャラリー「NANZUKA」がキュレーションした期間限定のパブリックアートを展示する。

 1~2階のアトリウムや3階のオフィスエントランスなど、屋外だけでなくビル管内にも自然環境の要素を取り入れ、ウェルネスに着目したオフィスサポートを行う。環境にも配慮し、オフィス部分で渋谷エリアの超高層ビルで初の「ZEB Ready」認証を取得。ビル名称の決定に伴い、工事現場の仮囲いに「渋谷アクシュ」をテーマとしたアート作品を掲出中だ。

 広域渋谷圏内で商業施設が重複しているが、報道陣からオーバーストアについて問われた酒井事業部長は「商業施設の代名詞的な街だが、売上ベースでは池袋の半分、新宿の1/3以下という状況。渋谷はすり鉢状の狭いエリアで、もともと多くの商業施設は作れないという地理的な要件がある。現在、東急グループで進めているプロジェクトも、以前あったビルを壊して新しい商業施設を開業しており、もともと足りてない中でのスクラップ&ビルドで、オーバーストアという感覚は持っていない」と否定した。