林和希「今の僕は音楽の魅力に取り憑かれている」 DOBERMAN INFINITYのKAZUKIがソロデビュー
――今作では全楽曲で作詞作曲を手掛けています。ソロ活動では作詞作曲も含めて構想を膨らませていたのでしょうか?
そうですね。僕はシンガーソングライターでありたかったので、まず作詞作曲をしようというところからのスタートでした。ただ歌うだけじゃなく、クレジットも全部自分の名前で埋めることも昔からの夢だったんです。
――曲作りのインスピレーションはどこから湧いてくるんですか?
作業で行き詰まった時は実際にその場所に行って、そこから見える景色や感じた思いを書こうと試みたこともありました。けどそれってほとんど意味がなくて、結局今まで自分が経験したことじゃないと曲って書けないし、生まれないんだなと痛感しました。新たなものを書こうとして自分からその場所に行っても感じるものって少ないし、正直厳しいものがあった。僕は自分の経験から来るものでしか曲を書けないです。
――ではソロの曲は林さんの実体験と捉えて良いのでしょうか。
100%ではないですけどね(笑)。でもその時に経験したことからインスピレーションを受けて物語を作っています。ちなみにアルバムに収録されている『そうじゃないの』は、女性目線の曲で僕の体験とは違いますが、自分が女性だったら…というのをイメージして書いています
――制作意欲はどんな時にわきますか?
常にある気がします。基本毎日パソコンの前に座って鍵盤を触っているので、ほぼルーティーンになっているんですよね。むしろやってないと気が済まないかもしれないです。
――アルバム『I』の中でご自身の1番の推しソングは?
『Wow』です。この曲は4年前からいろんな場所で披露していたんですが、どの作品にも音源として収録されていなかったんです。当時から日常的に聴きたいなと思うくらい好きな曲だったので、僕の初のソロアルバムに収録できて本当にうれしいです。ピンポイントで曲のどの部分が好きとじゃなくてこの曲の全部が大好き。とにかく推せます!