復帰戦を前に武尊「“負けたくない”ではなく“勝ちたい”という気持ち。プラスのパワーで動けている」【Impact in Paris】

武尊(右)と晃貴が激しいスパーリング

 またこの1年で一番成長したところを問われた際に「成長というのか分からないんですが、メンタル的には今までは負ける事への恐怖で練習を頑張っていたし、試合前は恐怖との戦いをずっとしていたが、今回の試合に関しては格闘技を楽しいと思ってやっている。“負けたくない”ではなく“勝ちたい”という気持ち。同じような意味なんですが、僕の中ではすごく意味合いが違う。そういうプラスのパワーで動けていると思う。(それは)吹っ切れたのもあるし。前回負けて、僕は負け=死と思っていたので、負けたら終わりと思っていたし、そういう気持ちで試合をしていたが、負けた後でも応援してくれる人たちがいて、こうやって今、現役を続けているというのが、自分の中で考え方が変わって、いい意味でプラスの感情で格闘技を楽しめているというのはあるかもしれない」と語るように精神面での変化も口にした。

 タイガーマスクの試合の映像を「昨日の夜も見た」という武尊「佐山さんは実戦で使えるような攻撃を意識してやっていたので、“この攻撃は使えるんじゃないかな”とか(思いながら)実戦的な技を使っているところを結構見ています。バックスピンは空手の時に使っていて得意だったし、それとキックを融合させて使えるかなと思っています」と語った。