この夏に飲んでみたい!冒険心をくすぐる、おもしろ炭酸飲料3選
炭酸飲料を飲みたくなる夏がやってきた。そして夏と言ったら、大人も子どもも普段と違って冒険したくなる季節!? 今年の夏は、炭酸は炭酸でも、変わり種の炭酸にチャレンジしてみるのはいかがだろうか。なぜそうなる?と問いたくなるような、おもしろい商品ばかり。それぞれの開発の意図を解き明かす!
ペプシ〈生〉ゼロ ヤキソバ専用 600ml(サントリー、6月13日発売)
最近、ペプシの「●●専用」が話題になっている。昨年6月には「ペプシ からあげ専用」、同年12月には「ペプシ フライドチキン専用」、今年4月には北海道限定で「ペプシ ザンギ専用」が発売となり、食のシーンを切り取った「●●専用」という提案がつづく。そこで今回、新たに登場するのは「ヤキソバ専用」。ペプシブランドは過去にも、「アイスキューカンバー」や「しそ」「あずき」など変わり種が多く、こういったチャレンジングな姿勢は、他社のブランドではそうそうない。
さて気になるのは、なぜ「ヤキソバ」なのかということ。昨今のライフスタイルの変化に着目したようだ。各地域でのお祭りや花火大会などのイベント再開に合わせて、外出機会が増えると、屋台やバーベキューの定番メニューであるヤキソバを食べる機会も増えるのではないかという考えから、今回はヤキソバをチョイスしたそうだ。
そして注目のフレーバーはなんとミント風味。開発担当者があらゆるヤキソバを食べ比べながら、最も合う!とたどり着いたのが、ヤキソバを食べたあとの後口をサッパリさせてくれるミントだった。ヤキソバの味が濃ければ濃いほど合うようなので、こってりしたソースヤキソバが良いのかもしれない。
この夏は、「ヤキソバ専用ペプシ」とヤキソバの食べ合わせで、爽快感あるコーラ体験をしてみてはいかがだろうか。
パインアメサイダー 430ml(チェリオジャパン、6月5日発売)
次に紹介するのは、誰もが一度は食べたことがあるであろう、あの「パインアメ」の炭酸だ。パインアメといったら、黄色くて丸く、真ん中に穴があり、まるでパイナップルをそのまま輪切りにしたかのような形状で、昔からあるキャンディだが、そのパインアメを販売している菓子メーカーのパイン株式会社と、飲料メーカーの株式会社チェリオジャパンがコラボレーションしたのだ。
始まりは、「大好きなパインアメの“甘酸っぱくてジューシー”なあの味をゴクゴク飲んでみたい!」というチェリオ側からのラブコールで、コラボレーションが実現。大切に守られてきた、どこか懐かしいパインアメの味を炭酸飲料として再現するために、両社の社員が議論を交わし、何度も試行錯誤を繰り返したらしい。そのため、あくまでも「パイナップルサイダー」ではなく、「パインアメサイダー」として完成したのだ。
ひと口飲むと、まるでパインアメを口に入れた瞬間のような甘酸っぱくてジューシーな味わいと、シュワシュワはじける炭酸の爽快感が広がる。パッケージも、パインアメの外袋のイメージをそのまま再現しており、懐かしさを感じるレトロなデザインだ。
ありそうでなかった、コラボレーション。子どもと一緒に大人も楽しむことができそうだ。
TULLY’S COFFEE BLACK&SODA GASSATA 370ml(伊藤園、5月8日発売)
最後は、コーヒー入り炭酸飲料の「ガッサータ」。コーヒー入り炭酸は、実は今までにほとんどの大手飲料メーカーが過去に一度はチャレンジしている領域だ。ただなかなか定着することなく、出しては消え、出しては消え・・・を繰り返している。
そのような中、この難しい領域に打って出たのが、伊藤園の手掛ける「TULLY’S COFFEE」ブランド。コーヒーといえばかつては、嗜好性の高い飲み物とされてきたが、昨今では、自宅でドリップして本格的な味わいを楽しむ一方で、仕事の合間に目覚ましの目的で飲む人や、良質な苦みで心地よさや癒しを求めて飲む人、ペットボトル入りのコーヒーで水代わりとしてライトに飲む人もいて、コーヒーを飲む目的やシーンは多種多様になってきている。結果として、ブラックコーヒーカテゴリーが伸長しており、そこに新たな提案として発売したのが、炭酸と掛け合わせた、ブラックコーヒー炭酸「ガッサータ」なのだ。
アラビカ種コーヒー豆を100%使用し、おいしさが凝縮したエスプレッソコーヒーに炭酸を加えることで、炭酸がコーヒーのコクを引き立て、爽快な味わいが特長。ボトル缶の蓋を開けた際に、ふわ~っとコーヒーの香りが漂い、ガラスカップに注ぐと、きめ細かい炭酸の泡でまるで「黒ビール」のよう。
ノンアルコールビールのような感覚で、夏にすっきりと飲むことができそうだ。
以上が、各社が趣向を凝らすおもしろ炭酸飲料3選だ。この夏は、普段とは少し違った炭酸飲料でスカッとリフレッシュしてみてはいかがだろうか。