あなたの「耳の聞こえ」は大丈夫? コロナ禍で難聴発見が遅れるケースも
この日は最新補聴器の騒音下における聞き取り検証の結果も報告された
これは「実際、補聴器の販売台数が1~3月にかけて大きく右肩上がりになっている。前年比も2割増し。コロナ前と比較しても同水準以上に戻っている」というように、もともと耳が聞こえにくいと感じていた人はもちろん、コロナ期間に難聴になったものの、コロナ禍での環境という外的要因で聞こえにくくなっているものと判断していた人が、マスクを外すなどコロナ前の環境に戻る中で、自らの耳自体の聞こえが悪くなっていることに気づいたケースが増えているということ。
2020年の非常事態宣言中には声を出す機会が減り、声を出しにくくなったという事例もあったのだが、気づきにくい“聞こえ”については今後、新たに発覚するケースが増えてきそうだ。この日は管理栄養士で医学博士の本多京子氏が講演を行ったのだが「私は75歳になって、区や市から健診票がくる。いい機会だから行ってみようと思うが、聴覚テストの検診は来ない。よっぽどの状態じゃないと自発的に聴覚テストにいくことはないので、日本でもそういう機会ができればいいなと思う」と語るように、会社勤めで年に1回健康診断を受ける機会がある年代はともかく、高齢者の場合は定期的に聴覚テストを受ける機会がないとのこと。そういった年代の人はクオリティ・オブ・ライフの維持・向上のためにも一度検査をしてみるのもいいかもしれない。