つんく♂総監修 中2映画プロジェクト制作『怪獣少女』を、観た!【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】

 こんにちは、黒田勇樹です。
 今日(6月14日)から三栄町LIVE×黒田勇樹プロデュースvol.14『この暗闇を超えて温泉に行こう!GOLD』がスタートします。
『J-BOT #ケロ太』をいったん離れてこちらに来たんですが、過酷な現場でした。いや、始まっても過酷ですが。
 25日までやってますので、ぜひ。
 では今週も始めましょう。

『怪獣少女』Programs上映・配信プログラム A&J 9アジアインターナショナル&ジャパン プログラム 9

 つんく♂さんが立ち上げた「映画を作るオンラインサロン」を、起点として作られた短編映画「怪獣少女」を観ました。
ぶっちゃけ、観始めた瞬間は「アイタタタタ!」という、印象で、雰囲気は完全に(タイトルロゴのフォントまで)「シ〇・ゴジラ」のパクリだし、設定も基本的に、最近漫画とかでも流行っている「大怪獣東京に現る」とか「大怪獣のあとしまつ」みたいな「怪獣の出てこない怪獣モノ」、それを取り巻く人々を描く系のヤツですね。

 この手の映画で当たったのを、見たことがないジャンルに手を出していて「期待が出来ない!」と、思いながら鑑賞を進めました。

 ただ、観てみたらすごく面白くて鑑賞後情報を確認したら「つんく♂」が立ち上げた「中2映画」…あー!ね!
モー娘。出てきた時も「おニャン子のパクリじゃん!」って、思ったけど1年後にはなっちの大ファンでしたからね!
そういう戦略がやっぱりとても上手い方なのでしょう。

 ストーリーも繊細な方向にどんどんと進んでいき、「よく見たことのある設定」を持ち込むことで、特殊な状況に対して、観客側の理解が早まるので、とても効果的でした。

 なんか途中で「よし、パクリじゃなくてオマージュだと認める」と思った記憶があります。
「パクリかオマージュか問題」は、長くなるので、また別の機会に。

 映像はとてもきれいで、女の子たちと自然というか田舎の景色がとてもマッチしていて、全編CMぐらいのクオリティで見やすかったです。特に「怪獣」の表現、「短編の低予算映画」としては、今までで一番迫力のある美しい怪獣でした。

 なんかどうしてもこのバジェットだと「低予算に開き直る」きらいがあって「ちょっとカッコ悪い着ぐるみ」とか「低画質のCG」とか使っちゃいがちなんですが、そこを、ああいう表現にしたのはカッコよかったです。
SSFF2023参加作品なので、是非皆様、この機会にチェックしてみて下さい。

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