永山瑛太「言葉にしづらい」、安藤サクラ「ホラー映画かと聞かれた」映画『怪物』熱い反応に感激
公開中の映画『怪物』の大ヒット御礼舞台挨拶が19日、都内にて行われ、俳優の安藤サクラ、永山瑛太と是枝裕和監督が登壇。一同が作品の反響の大きさを語った。
『怪物』は大きな湖のある郊外の町を舞台に、2人の少年が周囲の大人や社会に波紋を投げかけていく物語。坂元裕二が脚本を、今年3月に亡くなった坂本龍一が音楽を手掛けている。
今週にも動員100万人を突破する勢いの本作。この日も会場には5回見たという人も。
安藤が「聞いているラジオで次々と『怪物』の話をされるのですごいんだなと思いました。ラジオでも皆さん、あまり細かいことは言いませんとおっしゃっていて。私よりもご覧になった皆さんのほうが細かいことをご存じなのでは」と言えば、永山も「皆さん、それぞれ感じ方や受け取り方が違うと思うのですが、“言葉にならない、会って話したい”という連絡が来たり、僕の周りでも5回見たという感想があったり」と、2人の周辺でも、本作について言葉にならない思いを語り合いたいという声が伝わっていることを明かした。
一方、是枝監督は「あまりSNS向きじゃないっていう。もっと長い言葉で感想を伝えたいという感じ。僕の周りにいる仲間の若い監督たちからは、いつもよりも演出に迷いがない、編集のキレがいい、自分で脚本を書かないほうが良いのではという温かい言葉をいただいています(笑)」と苦笑。
国内での大ヒットに加え海外でも190以上の国と地域での展開が決定し感激する一同。ところが最後の挨拶で安藤がふいに「質問が1個あって…。この間、喫茶店で隣にいた奥様が『怪物』を見たいんだけど怖そうで行けてない、と。私のインスタにもホラーですか?という質問が来て。ホラーじゃないですよ、怖くないですと返しかけて、ある意味怖いかな、と。そういうときなんて言ったら…」と是枝監督に尋ね、監督から「ホラーじゃないですよ、で(笑)」との返事をもらい納得した様子。「皆でまた『怪物』について考えたら面白そうだなと思います」と、本作について語り合う機会に期待を寄せていた。