「グミ型サプリ」から「生サプリラテ」まで、広がる食べるサプリ

　新型コロナウイルスの感染拡大で消費者の健康志向や免疫への関心が高まったことを背景に、サプリメントの販売が好調だ。食品メーカーなどは拡大する需要の取り込みへ、商品開発やプロモーションに力を入れている。

　サプリメント摂取の方法も広がりを見せ、「グミ型サプリ」のようにおやつ感覚で栄養成分を摂取できる商品もラインアップを広げている。錠剤のサプリはおいしいと思って食べることは無いが、グミなら果汁なども入れられるので、栄養成分を摂りつつおいしさも味わえる。おいしく栄養補給できるメリットを生かし、子供用も展開している。

　サプリメントはただ摂取するだけでなく、おいしさも重要な要素になってきているのだ。

　さらに、7月4日にサントリーから「生サプリラテ」という、ミルクなどに混ぜるだけで簡単に栄養補給ができる商品が発売された。この商品、からだにうれしい“栄養のもと” を「生」のまま摂れる新しいサプリで、商品の形状もユニークだ。ケチャップやマスタードなどが同時に出てくる、あのおなじみの容器に”おいしさのもと”と”栄養のもと”が入っており、“ぷちっ”と1プッシュするだけでおいしいラテが出来上がるということで、その体験も新しい。

　通常、サプリメント成分を含むオイル部分は、食品加工時に加熱されると特有の臭いが発生してしまうのだが、加熱していない生のサプリメント成分を含むオイル部分と、加熱殺菌が必要なシロップ部分の２つに分けてパッケージすることで、おいしさを保つ設計だ。

　好調なサプリメント市場は、食べるサプリなどの嗜好系サプリの増加により、今後も拡大が続きそうだ。