愛野ユキがIP王座奪取に意欲「全部をもって挑むので、辰巳リカさんには全部を出す必要があると思わせたうえで勝ちたい」【東京女子プロレス】
“バーニングヴィーナス”愛野ユキ(東京女子プロレス)が初のシングル王座獲りに燃えている。愛野は東京女子の夏の祭典「SUMMER SUN PRINCESS ’23」(7月8日、東京・大田区総合体育館)で、辰巳リカが保持するインターナショナル・プリンセス(IP)王座に挑む。
2020年11月7日には実姉・天満のどかさん(卒業)との姉妹コンビ「爆れつシスターズ」でプリンセスタッグ王座を奪取し、2021年4月まで同王座に君臨。昨年3月に姉が卒業し、独り立ちを迫られた愛野は辰巳からベルトを奪えばシングル初戴冠となる。
その愛野に姉が卒業した後のこと、今回のIP王座戦への意気込みを聞いた。
――お姉さんが卒業して1年ちょっと経ちましたがどうですか?
「アッという間でしたけど、素直に言うと寂しいです。それはお姉ちゃんとして、そばにいないというのもあるし、選手・天満のどかとしても“こんなときに、のどかがいたらこうするだろうな”とか、頭によぎったりするから、寂しいんだと思います。ただ“戻ってきて”とかは思わないです」
――お姉さんが卒業したとき、独り立ちしなきゃいけないという思いがあったかと思います。1年ちょっと経って、シングル戦線で頑張らなきゃという思いは強いですか?
「そもそもお姉ちゃんがいたときから、自分的には独り立ちしていると思ってました。お姉ちゃんに依存しているつもりもなかったし、寄りかかっているつもりもなかったんですけど、端から見たらそれをすごく言われるから、独り立ちしてないように見えていたんですね。だからこそお姉ちゃんがいなくなったときは、シングルプレイヤーとしてベルトを巻かなきゃいけないという思いが結構あったんですけど、今回の挑戦はそういう意識もなく、とにかく強い人と戦いたい。だからベルトを巻きたい。そういうシンプルな気持ちで挑戦表明しました」
――6月4日、両国KFCホールで挑戦表明したとき、遠藤有栖選手もアピールして、6・11後楽園ホールで「IP王座次期挑戦者決定戦」という関門がありました。遠藤選手はキャリア的にはかなり後輩ですが、思ってた以上に強かったですか?
「挑戦表明したときの試合は6人タッグでしたけど、有栖と私で決めきれなくて(時間切れ引き分け)、その時点で有栖はメチャメチャ手強いと思っていたし、実際、後楽園で戦ってみて、有栖の潜在的な能力、ポテンシャルを感じました。キャリア的には後輩だし、自力勝利の数も少ないけど、その数字じゃ測れない強さがあるんだなと思いました」