PSYCHIC FEVER、待望の東京公演は歓声でビリビリ! タイのDVIとパフォーマンス
アンコールにはサプライズゲストも登場した。車のエンジン音が鳴り響き、13人分のシルエットがステージに現れると、大歓声が湧き起こった。今年1月にデビューしたタイの6人組ダンスボーカルグループのDVIがタイから駆けつけたのだ。
PSYCHIC FEVERは今年2月にDVIとのコラボレーション楽曲「To The Top feat. DVI」を発表した。その思い出のダンスチューンを東京公演限定のスペシャルバージョンでパフォーマンス。さらにDVIのデビュー曲「Sugar」には、途中からPSYCHIC FEVERも乱入し、一緒になってキュートにダンス。MCでは小波津がタイ語で通訳したり、DVIメンバーがこの日のために勉強してきたという日本語で「みなさん、大好きです!」(チーター)、「みなさん、楽しんでますか!?」(タン)、「とてもワクワクしています」(ポー)、「みなさん、とっても可愛いです!」(ウーウー)と話す場面も。「今日はとても楽しかったです!」と可愛らしい笑顔を輝かせたのは、「To The Top feat. DVI」でDVIチームの歌い出しを担当している最年長のフランク。サムイがタイ語でライブの感想を語る際には、予想外に長い発言に一瞬困惑の表情を浮かべた小波津が、清々しい笑顔で「楽しかったって言ってました!」と叫び、笑いを誘った。だが、真面目な小波津がこれだけで終わるわけはなく、改めて長文を通訳し、着実にグローバルアーティストとしての力を蓄えていることを証明した。
その後披露された「Choose One」は、渡邉や半田が「CL」(LDHの動画配信サービス)配信用の自撮り棒を手に歌唱し、総勢13人がスマホの前にギュッと集結。仲良くはしゃぐメンバーたちをForEVERによる<Ey/Yay Yay Yay Yay Yay Yay Yay Yay>の大合唱が温かく包み込む。実際は週明けの月曜日だったが、半田は自身のパート〈BadなWeekend〉で観客と声を重ね、口癖をそのまま歌詞に落とし込んだという剣パートも〈何しちゃってもOK〉のコール&レスポンスが楽しく、ライブ終盤の寂しさを陽気に吹き飛ばしてくれた。そしてDVIを見送った7人は、順番にはけてグッズTシャツに着替えることに。「今日はどこで着替えようか?」という中西の発言を受けて、ステージ上でおもむろに衣装を脱ごうとするJIMMYに、歓喜の絶叫が充満。少数でMCを回している間も、数少ない関東出身である渡邉・半田が「ただいまー!」と叫び、それを上回る「おかえりー!」の声に圧倒されたり、髪の毛のツヤツヤ具合に磨きがかかった剣が「みんな、頭見ないの!」とおどけたりと、終始笑いが絶えない。きっと、こうやって積極的にコミュニケーションをとり、ForEVERと歩幅を揃えて進んだ先に、メンバーが思い描く“もっと素敵な景色”が待っているのだろう。
WEESAは「今回のツアーは、PSYCHIC FEVERの自己紹介になるようなライブにしたいと思っていて。僕たちの楽曲、僕たちの音楽を120%みなさんに伝えたいという想いから、“P.C.F”というツアータイトルをつけさせていただきました。改めて、みなさんの声を聴けて、みなさんとお会いできて幸せです。ありがとうございました」と語り、小波津が「これからもたくさんの夢をみなさんと一緒に……」と言い添えると、ファンネームをタイトルに掲げるラストナンバー「ForEVER」へ。「Nice & Slow」と同様、メンバー全員で作詞を手掛けたミディアムナンバーが身体に染み渡り、じんわりと心を温めていった。また、曲の最後には、メンバーを代表するように小波津がアカペラで熱唱し、東京公演は終幕した。