劇的KOで復活勝利の武尊が帰国会見「ハイキックで倒したのは初めて。いい収穫になった」

「ハイキックでのKO勝ちは記憶にない」と武尊

 初めての5Rの試合でフィニッシュタイムは5R2分59秒ときっちり5Rを戦い切ったのだが、この5Rマッチについては「向いているといえば向いていると思う。スロースタータなので、後半上がっていくし。5Rはいいかなというのはあるんですが、結構疲れますね(笑)。今までは3Rでやっているので。5Rペースの戦いをやっていたら5Rの戦いができると思うんですが、スイッチが入ると3Rペースの戦いをしちゃうんで、手数的にも3Rペースで1Rから戦っていた。4、5Rは気合で集中力を保たせた。今回は3カ月追い込みをやったので、意外とスタミナも切れなくて5R戦えるなと。まだ2、3R行けるかなというのはありました」と分析。

 ハイキックでのKO勝ちについては「記憶にないんですよ(笑)。小さい時から空手、キックボクシング、ムエタイをやってきましたけど、ハイキックでダウンを取ったこともない。初だと思います」とのこと。「自分でも“ああ、こんなことできるんだ”と。練習ではできるんですが、試合でできるかは違うので、新しい可能性を自分でも見つけられたし、こういう勝ち方ができるんだなと思った。それは5Rだったからというのもあって。3Rの試合だと自分の引き出しを出さなくても良かったのが、5Rまで行くと相手も攻撃を読んでくるし“違うパターンを作らなければ”となった時に、このパターンでも倒せるんだなというのはいい収穫になったと思う」と今回の試合は新たな可能性を示した一戦となった。

 武尊はONE Championshipと複数試合契約を結んだことから、今後はONEで戦っていくことになる。ONEでの目標としてONE世界フライ級ムエタイ王者のロッタン・ジットムアンノンとの対戦に照準を定め、早期の対戦実現をアピールした。

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