桝太一、うれしさのあまり「深海ザメのラブカを…」国立科学博物館「海」展見どころ語る

第2章「海と生き物のつながり」の見どころは高さ約4.7mのナガスクジラの上半身標本

 桝氏は展示の見どころについて研究員とトーク。

 第1章「海と生命のはじまり」を担当した国立科学博物館の谷健一郎研究主幹は「地球になぜ海があるんだろう、そもそもなぜ地球に水があるんだろうというところから掘り下げ、JAXAさんから小惑星リュウグウの展示できる中で一番大きい粒子をお借りしてきた。黒い小さな粒子なのですが、そこから我々が始まったことをぜひ感じ取ってもらえたら」。海洋研究開発機構の川口慎介主任研究員は「 “炭酸塩チムニー” という真っ白なチムニー(熱水噴出孔にできる煙突状の構造物)を用意しました。もともと1970年代から100個くらい見つかってるんですけど、すべて熱くて酸性なので黒いチムニーができていて、2001年に唯一真っ白なチムニーが見つかった」。

 第2章「海と生き物のつながり」を担当した国立科学博物館の田島木綿子研究主幹は「この展示のために作った高さ約4.7mのナガスクジラの上半身標本。“ホエールポンプ” といって、海の中にいる大型動物の縦方向の移動が海洋の物質循環に貢献しているという新しい概念が提唱され、そうした考え方や生物のつながりを標本とともに分かっていただければ」。第3章「海からのめぐみ」を担当した同館の藤田祐樹研究主幹は「沖縄県で見つかった世界最古の貝製釣針。世界で一番古い釣り針ってすごいと思うんですけど、2万3000年前に釣り針を作っているということは旧石器人が釣りをしていたということ」。