“DDTの英国戦士”クリス・ブルックス「7・23両国国技館でKO-D無差別級王者になるのは運命」【DDT】

6・3横浜大会で火野と対峙

――「KING OF DDT」で優勝した結果、火野選手への挑戦が決まりました。火野選手の印象は?
「メチャクチャ強い。でも、トーナメントで、HARASHIMAさん、タカギさん、アキヤマさん、ヒグチさん(樋口和貞)に勝った。この4人に勝ったんだからできると思う。いくらヒノさんが強いからといっても、自信がないとはならない。すごく自信に満ちあふれてます。何よりヒノさんより、私のほうが無差別級のベルトを欲していると思ってますから」

――それはDDTへの愛の部分でですか?
「ヒノさんはフリーでDDT以外の試合にもモチベーションが分散する。私はDDTに重きを置いてモチベーションを持ってる。だから、ヒノさんのマインドが解せない部分があるんです」

――火野選手と前哨戦で対戦した感触は?
「右肩を脱臼して、復帰戦の7月7日の新宿FACEでは、ケガの具合の確認に重きを置いていたから、それが大丈夫なのかだけ考えた。だから、すぐ負けました。でも動きは良かったし、自信にはなった。5週間ちょっと休んで、最初の3週間は何もできなかった。ドクターはウエイトトレーニングも何もダメだと。病院に行って電気治療、ダイエットのケアをした。でも、トレーニングはできない。リハビリの病院に行った。そしたらいい感じになった。トレーニングもプロレスも大丈夫だって。新宿での試合は2週間しかトレーニングできてなかった。肩を脱臼したら普通は手術が必要。2~3カ月かかる。検査したら、骨は折れてない。MRI検査でじん帯にダメージがないと。3週間後、リハビリ病院に行った。もう大丈夫。痛くない。ドクターは“何で3週間でそんなに元気なんだ?”って驚いてたけど、すぐにトレーニングもフルパワーでできた。それは運命的に感じる。これは両国で挑戦するまでの一つのストーリーであって。トーナメントで優勝した。脱臼した。でもそれがエンディングストーリーじゃない。脱臼しても、両国に間に合ったから運命的なんです」