“DDTの英国戦士”クリス・ブルックス「7・23両国国技館でKO-D無差別級王者になるのは運命」【DDT】
――「WRESTLE PETER PAN」はDDTにとって、年間最大のビッグマッチ。そのメインイベントであろう試合をシングルで務めるのは、どういう気持ちですか?
「トーナメントの時、“今度こそ優勝します”とツイートしたら、すごく反響があった。それ以降、優勝して、ケガして、新宿で戻ってきたら、お客さんの声援が今までと違うなってくらい、応援してもらってると感じて。たとえば1年前に“挑戦します”って言って、そういう雰囲気になったかというとそうじゃないと思う。でも今はお客さんの声援とか、お客さんが私に勝ってほしいという思いが伝わってくる。それが日に日に大きくなってるのを実感してます。メインイベンターとしてのプレッシャーはすごいあるんだけど、務め切れる自信がある」
――英国のご両親は両国に応援には来ないですか?
「実は4月に両親を招待して、来日したんです。それで、両国の店に、私とマサさんと両親でランチに行ったんです。両国国技館を見て、両親は“大きいな”って。1年前、私たちがセミファイナルでKO-Dタッグを獲った会場です。今回、両国でのKO-D無差別級挑戦が決まって連絡を取ったら、驚いてました。日本には来ないけど、母はたぶん『WRESTLE UNIVERSE』で見ると思います」
――去年の11月18日、後楽園での「D王」公式戦で火野選手に勝ってます。それは今回勝つためのヒントになりますか?
「その試合はマサさんが入ってきたりで、CDKvsΩって感じで。トーナメント準決勝、決勝の5・21後楽園の前、アキヤマさんが“そういう戦いで、それは本当に勝ったと言えるのか?”って論争があった。私は受け止めて。アキヤマさん、ヒグチさんとの試合は私だけで戦った。CDKとかΩとか関係ない。前回の試合は気にしてない。両国も私だけ。今回は自分一人の力で勝つことに意味を感じてる。そのD王の試合は、その試合に勝つか負けるかしか焦点に置いてなかった。その試合と今回は全く別物になります」
――もちろん勝ってベルトを獲りたいですよね?
「勝ちたいです。今が運命的な状況にあるのを踏まえて、勝たなきゃいけない。無差別級に関しては、2019年7月21日と2021年9月26日にタケシタに2回挑戦したけど、結果を残せてない状況が続いてて。去年の3月に、今年8月で32歳になるし、2023年8月になるまでに無差別級を獲れなかったら、次のことを考えようと思ったんです。プロレスを続けるのかどうかも含めて。それはノートにも書いて、7月23日は、その期日の1週間前になるんです。デッドラインですよ。ベルトをゲットするチャンス。期日設定、トーナメントで勝った。脱臼が5週間ぐらいで治った。いろんな要素が重なってることは運命としか思えない。だから、その運命の日に勝つしかないんです。その期日設定をした去年の3月に豪徳寺に行って、招き猫を買った。夢は“無差別級獲りたい”と。願掛けもした。7月23日、両国で勝ったら、また豪徳寺に行って、招き猫を返しに行きます」
――ベルトを獲れたら、どんなチャンピオンロードを歩みたいですか?
「いろんなアイデアはあるけど、今は両国でのヒノ戦のことだけに集中してて、まだ考えてない。勝って、一夜明け会見とかがあれば、その時に私が何をしたいか聞いてください(笑)」