山口智子、27年ぶり実写映画出演の理由は「佐藤浩市さんラブ」

 

 映画『春に散る』の完成披露試写会が19日、都内にて行われ、俳優の佐藤浩市、横浜流星、橋本環奈、山口智子と瀬々敬久監督が登壇。山口が27年ぶりに実写映画出演を果たした理由を明かした。

 ベストセラー作家・沢木耕太郎による同名傑作小説を映画化した話題作。

 ボクシングの師弟関係となる役どころの佐藤と横浜が本気のミット打ちを重ねながら「アイコンタクトで気持ちを通い合わせることができるようになった」と振り返ると、ジムの会長を演じた山口は「私は恥ずかしながら会長役なのに、何を男たちってそんなにボクシングに熱い、血の気バリバリなのか意味まったく分からないというところから始まりました」と苦笑しつつ「ボクシングから命すべてに通じている話なんだなという発見がありました。たぶんボクシングが大嫌いな方でも発見があると思います」と、佐藤や横浜に負けない熱量で作品をアピール。

 実は、本作は『スワロウテイル』(96)以来、27年ぶりの実写映画出演という山口。本作出演を決めた理由を聞かれると山口は「それはもちろん、浩市さんラブです(笑)」と佐藤を照れさせつつ「本当に俳優としてずっと尊敬していて大好きなんですよ。浩市さんとは絶対ご一緒したかったので幸せでした」とニッコリ。

 自身が演じる役どころも「原作を読むと(佐藤が演じる)仁一さんに、過去の青春時代にほのかな恋心を持っていて…」と語り出したが、佐藤は「(映画では)なんとなくそこ濁していたじゃない」と苦笑。

 しかも2人が40年ぶりに対面するというシーンでは「40年ぶりにラブな方が突然、現れたらテンションが舞い上がっちゃうだろうなと思って少しテンション高めに演じたら、監督が来て“山口さんさ、ガーっていうのやめて”って、擬音語ですごい怖いダメ出しをされました(笑)」と苦笑い。すかさず佐藤が「(監督は)語彙力が少ないんですよ」と山口の味方をし会場の笑いをさそった。
 
 ボクサー役の若い役者たちとの共演について「皆さんに却って力を頂きましたね。若い世代の方に教わることがたくさんありました。今回はとくにフィクションでありながら一種のドキュメンタリーを見ているような、リアルな皆さんの成長と本気度を間近で見せていただいて、役得と言う感じでした」と振り返っていた。

『春に散る』は8月25日より公開。

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