南池袋小学校で環境問題を考える「出前授業」。生きるために必要な5つの要素とは

グループに分かれて考える子供たち

 授業は「環境」という言葉の意味からスタート。前杉さんは「漢字で考えると“かんきょう”というのは音読み。訓読みにすると“わさかい”。辞書で調べると“人間や生物を取り囲んでいる周りの世界”と書いてあります。つまり、周り全部。全部といわれても大きすぎて分からないので、わっかの境目を作りながら考えたいと思います」と説明。教室、学校、池袋、東京、日本、そして地球と規模を広げ、それぞれの「環(わ)」に、それぞれの問題があること、そして地球の環(わ)が全体に最も大きな影響を及ぼすことを図で示した。

 地球といってもピンと来ない子供たちのために前杉さんは地球が「教室ぐらいの大きさのガラスに囲まれた空間」と仮定し「この中に誰か一人を閉じ込めた時に、このガラスケースの中で長く生き続けるようにするにはどうしたらいいのか? 5つの何かを入れてあげればガラスに閉じ込められていても長く生き続けることができます。5つの何かを考えてください」とワークショップに移行。

 それぞれグループに分かれ議論する子供たち。いざ発表となると「土」「水」「空気」「草」「生き物」「動物」「飲み物」「トイレ」「ふとん」「植物」といったさまざまな意見が出る。