南池袋小学校で環境問題を考える「出前授業」。生きるために必要な5つの要素とは

スクリーンを使って環境問題を解説

 正解は空気、植物、土、水、そして「微生物」の5つなのだが、ここから5つに絞る作業の中で前杉さんがそれぞれに必要な理由となくてもいい理由を解説。微生物が出てくるまでは少々難航したものの、前杉さんは「植物が大きくなるための栄養」などとヒントを投げかけ微生物という答えを導き出した。

 前杉さんは改めてこの5つが必要な理由を説明するなかで「私たちは地球という環境の中で暮らしている。地球の外には空気がない。ガラスのケースの中に閉じ込められたように地球というわっかの中で暮らしている。でも地球のわっかの中は空気も水も食べ物もグルグル回っていてなくならない。だから私たちは生きていける。こんな素晴らしい環境を持っている星は地球しか見つかっていない。地球は奇跡の星だと覚えておいてください。地球の環境問題というのは、この、地球のわっかの中のグルグルが汚れたり壊れたりしてうまく回らなくなることをいいます。地球のわっかって大きいから考えるのは難しいと思うかもしれませんが、みんなの周り、小さなわっかから考えていけば大きなわっかにつながっていくので、できることから始めましょう」などと呼びかけた。

 豊島区では、昨年より「住み続けたくなる未来の豊島区」をテーマに「SDGsアイデアコンテスト/国連を支える世界こども未来会議 in TOSHIMA」を実施しているのだが、この日の授業は子供たちに同コンテストのアイデアを考えるためのヒントを与える授業となった。

<<< 1 2 3