井上尚弥が“最強”のフルトンにTKO勝ちでスーパーバンタム級2冠を獲得
2本のベルトを獲得した井上尚弥(写真:松尾/アフロスポーツ)
プロボクシングのバンタム級史上初の4団体統一王者である井上尚弥(大橋)がWBO&WBC世界スーパーバンタム級王者のスティーブン・フルトン(米国)に挑戦する「WBC・WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」が7月25日、東京・有明アリーナで行われた。試合は息詰まる攻防が繰り広げられたが、8Rに井上が2つのダウンを奪ってTKO勝ちを収めた。
当初、この試合は5月7日に神奈川・横浜アリーナで開催の予定だったが井上の拳のケガで試合が延期されていた。
22日に行われた会見でフルトンのマネジャーであるラヒム・トレーナーが個人的な意見として井上のバンテージの巻き方にクレームをつけるなど、試合前にバンテージ問題が話題を集めた。この件もあってか前日計量では井上はフルトンと30秒にもわたるにらみ合いを展開。関係者が割って入ってもにらみ続けるなど闘志をあふれさせた。
1R、ともにオーソドックス。井上が左のボディーストレート。ともに前手で距離を探る。圧をかけるのは井上。左ジャブの差し合い。井上が右、左とヒット。フルトンのジャブを見切る井上。井上は低い姿勢から左ボディー、左ジャブ。追って右フックの井上。フルトンが右ストレートも井上は左フックを合わせる。フルトンはクリンチでそのぐ。