井上尚弥が“最強”のフルトンにTKO勝ちでスーパーバンタム級2冠を獲得

試合後の会見でコメントする井上

 8R、井上が左ジャブで前に出るがフルトンがかわす。井上が前に出て左ボディー、左ジャブ。井上は左ボディーから右ストレートを打ち抜くとぐらつくフルトン。井上は追撃の左フックでついにダウンを奪う。勝利を確信した井上はセカンドロープに上がり勝利をアピール。しかしすぐにリングに降りると立ち上がったフルトンにパンチのラッシュ。ロープ伝いにコーナーに逃げてなんとかガードでしのぐフルトンだが、井上のラッシュにレフェリーが試合を止めた。

 井上はリング上のインタビューで「みなさん本当にありがとうございました! 昨年、バンタム級4団体統一して、今年すべて返上することを決意しまして今日このスーパーバンタム級タイトルマッチに挑むことが正式に決定して励んできました。ケガで一時延期ということもあり、関係者、フルトン陣営の皆様が延期を快く受け入れてくれたので今日この日を迎えることができました、本当にありがとうございました」と感謝の言葉。

 スーパーバンタム級の初戦については「すごくスピードもパワーも充実した試合内容。それでもまだ初戦ということで練習中でも“まだこうしたらいいんじゃないか”というのも練習を通して見えましたし、まだまだリカバリーだったり減量方法、改善することが山ほどあるので、スーパーバンタム級でまだまだ強い姿を見せられるんじゃないかと思う」とさらなる飛躍を約束した。

「WBC・WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(7月25日、東京・有明アリーナ)
◆メインイベント WBC・WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ級12回戦
●スティーブン・フルトン(アメリカ)(8R1分14秒、TKO)井上尚弥(大橋)○

◆セミファイナル WBO世界フェザー級タイトルマッチ12回戦
○ロベイシ・ラミレス(キューバ)(5R1分8秒、TKO)清水聡(大橋)●

◆第7試合 日本ユースライトフライ級王座決定戦8回戦
○坂間叶夢(ワールドスポーツ)(8R2分40秒、TKO)堀川龍(三迫)●

◆第6試合 54.0Kg契約8回戦
●ロニー・バルドナド(フィリピン)(3R1分8秒、KO)武居由樹(大橋)○

◆第5試合 フェザー級8回戦
○岩下千紘(駿河男児)(4R1分40秒、TKO)高原裕之(千里馬神戸)●

◆第4試合 62.0Kg契約8回戦
●ヘビ・マラブ(インドネシア)(判定1-2=76-75、72-80、74-77)今永虎雅(大橋)○

◆第3試合 フライ級6回戦
●梶谷有樹(八王子中屋)(3R2分35秒、TKO)篠田将人(野口)○

◆第2試合 東日本新人王予選フェザー級4回戦
●中村亮介(ワタナベ)(2R44秒、TKO)山川健太(大橋)○

◆第1試合 東日本新人王予選ミニマム級4回戦
●川上拳汰(石川ジム立川)(2R2分35秒、TKO)北野武郎(大橋)○
<<< 1 2 3 4