“アニソンの神” 梶浦由記、初の全曲詩集に「こんなに言葉って人が出てしまうんだな」
音楽プロデューサーの梶浦由記が29日、都内で活動30周年記念歌詞集 『空色の椅子』(飛鳥新社)出版記念イベントを行い、囲み取材に応じた。
活動30周年記念歌詞集 『空色の椅子』(飛鳥新社)を出版した梶浦由記
7月に活動30周年を迎えた梶浦の初の書籍となる 『空色の椅子』は、ガールズユニット「See-Saw」メンバーとしてデビュー以来、30年間で手掛けた全230編の詩をすべて収録。さらに3万字を超える語り下ろしエッセイやセルフライナーノーツなども収めたファン必読の1冊だ。
初の書籍を出版した経緯を「これまでにも “本を出してみませんか?” というオファーをいただくことはあったんですけど、私は音楽家ですし文章を書くのがうまいわけでもないので、本を書く時間があるなら音楽を作りたいなと思っていた。私が100時間かけて本を書くなら、100時間かけて音楽を作ったほうが絶対いいものができるというのもあった。基本的に本が好きなので、私みたいにろくに文章も書けない人間が書籍を出すという不届きなことはできないなと思っていたんです」と振り返った梶浦。
「今回いただいたお話は歌詞集ということで、歌詞というのは私が唯一責任を持って世に送り出してきた言葉。それに関してはむしろ何の言い訳もできないし、私の仕事でもあるし責任を持って書いてきたものなので、その言葉たちなら本にしていただくのに一番ふさわしいのではないか。本というものに対する憧れもありましたので、自分の言葉が書籍になるという人生に1回の喜びを、歌詞という言葉でできるのであれば喜ばしいしとても光栄なこと」と喜びをかみ締めた。