六本木にトリケラトプス!? 骨格標本と最新技術で恐竜に迫る『DinoScience 恐竜科学博』

トリケラトプス「レイン」とティラノサウルス「スタン」が対峙する特別展示

 大型恐竜が対峙する特別展示「レインとスタン」では、ほぼ完全な全身骨格と世界初の大型皮膚痕を伴って発掘されたトリケラトプス「レイン」の実物全身骨格を、ティラノサウルス「スタン」と対峙するように展示。まるで生きているようなポージングのレインとスタンを360度全方向から自由に見ることができる。開催期間中の18時からは会場内の照明を全体的に暗くし、デイタイムとは異なる照明で空間を演出する「ナイトミュージアム」を実施。化石発掘体験や実物化石を使ったワークショップ、特別講師による限定ワークショップなども開催される。

 本展の企画・監修を務めた恐竜くんは「今回の恐竜科学博は、隅から隅まで自分のやりたいと思っていたことを全部詰め込んだような展示になっている。すべてのディテールまでこだわっているのですが、通常の恐竜展は最初に恐竜が誕生してから最後に絶滅するまで、全体を俯瞰するようなものが多いと思う」といい、

「今回は主役のトリケラトプスにフォーカスし、彼らが生きていた世界や地域、環境にスポットを当てた。恐竜時代の最後の200万年間であるララミディア大陸を舞台にしたことでその生態系の中で恐竜たちがどうやって暮らしていたのか、一体どんな光景を見て怪我したり成長したり、恐竜以外も含めたすべての生き物たちがどう関係していたのかが分かるようになっている。ここまでローカルに絞った恐竜展は世界でも例がないと思うが、恐竜たちの生きた世界を肌で感じていただくことで、図鑑や映画の中だけでなくかつて恐竜がこの地球に生きていたんだということをどこよりも感じていただける」と内容に自信を見せた。