地元の小学生が「未来の浜松市」をテーマに白熱ディスカッション〈国連を支える世界こども未来会議 in HAMAMATSU〉

 

  イベントの終わりに潮崎事務局長は、自身がした講義の一節を取り出して「みなさん1人ひとりが世界を変える力をもっているのを実感しました。これからSDGsを考える時、小さいレンズと大きなレンズ、近くにある問題と世界の問題、両方を見てみてください。自分に近い課題の方が見えやすいかもしれないけれど、遠くの課題に目をやることで、それが回りまわって返ってくる。課題の解決も返ってきます。そして、どうしてこの課題ってなくならないんだろうという視点を持ってください。素晴らしいみなさんなのできっと世界を変えられると思います。楽しみにしています」と期待を寄せた。

「国連を支える世界こども未来会議」を主催する、ピースコミュニケーション財団の一木広治代表理事は「今日はSDGsを考えるきっかけになったと思います。友達の意見や他の人の意見を聞いて話し合うということを大切にしてほしいと思います。今日初めて会って話して、意見の対立もあったのに最後には協調してまとめることができたみなさんを見て、大人も学ぶところがあるなと感じました」と振り返った。

 浜松市は「いろいろな学校や学年の人が参加してもらいました。SDGsは目標ではありますが、未来について考えたりコミュニケーションを取る上で非常にいいきっかけになると思います。浜松市の未来を考える時に、SDGsをうまく活用していただければと思います」と、話した。浜松市では9月8日まで、同じテーマでアイデアコンテストの作品を募集している。

「国連を支える世界こども未来会議」は、2021年から毎年開催し2022年度からは国内各地でも開催。現在は、内閣府こども家庭庁・外務省・東京都が後援し、2023年2月には国連からタイトルの認定を受けている。

 7月には、キッズアンバサダーらが米ニューヨークの国連本部を訪れ、国際連合日本政府代表部中川周公使立ち合いのもと、3月に開催した「第3回国連を支える世界こども未来会議」の議論の結論をまとめたアイデアブックを提出した。

 2025年には、大阪・関西万博において第5回を開催する計画だという。