何もかもがこれまでと違う!『バチェラー・ジャパン』シーズン5、すでに止まらない涙の理由とは…第1話〜第3話考察〈アラサー女子のバチェラー語り〉【ネタバレ有】
ミクニ:これは今回、もしかして今後もキャットファイトは起きないんじゃない?全シーズン見てる人から見て、それってどう?
A:キャットファイト目当てで見てるわけじゃないから、全然アリでしょ。むしろ心配なく見れるよ〜。あまりに思いっきりケンカされると、それはそれで「悪目立ちしたいのかな」とか、いらない邪念が沸いてきて困ってたんだよね(笑)。
B:今回の参加メンバー、どう見ても柔らかい女性が多そうじゃない。外見はキレイ系からカワイイ系、モデル系まで色々だけど、まず長谷川さん見て泣いちゃう人が多すぎだし、女性メンバーもピュアさが目立つよね。
ツーショットデートで語り合う内容もかなり堅実。恋愛観というよりは、結婚に対する価値観を真剣に交換していく長谷川氏とメンバー。
いつものような「バチェラーの奪い合い」があまり目立たなかったのは、長谷川氏の人柄や、まとう空気も大きいのだろう。あざとさや恋愛テクニックなどを目立って披露するメンバーは少なく、涙を流したり、真剣な表情で想いを語る女性と、それを受け入れる長谷川氏、といった構図が印象的だった。
どっさり女性を脱落させるシーズンもあった初回カクテルパーティだが、今回は16名中2人の脱落のみ。14名もの女性を引き連れて、メキシコでの「真実の愛を見つける旅」が始まる。心なしかデートの様子も落ち着いており、海に出ての水着デートとなっても、ボディタッチも控えめだ。
今回のバチェラーは、自然と「バチェラー長谷川の人間力」と、それぞれの女性の「人間的魅力」に目が奪われる。「婚活サバイバル感」はほとんど感じず、どちらかというとお見合い大作戦を見ている時のような気持ちだ。
ミクニ:長谷川さんが「出来た女性」ばかりデートに連れていくからなのかな……今回の参加女性、人として出来上がっている人が多すぎない?
A:ファーストインプレッションローズをもらったカフェ店員の鈴木光さんも、カクテルパーティーで好印象だったメイク講師の竹下理恵さんも、芯はありつつもしなやかさのある女性だよね。
B:呉服店勤務の興水りささんや、モデルの栃木愛シャさんも、自立していて自分の意見を持っていそうなのに人当たりが柔らかい。フードアドバイザーの周典さんも愛嬌があって素敵だし……なんか、美人ぞろいなのはいつものことなんだけど、性格にケチのつけようがない人が多すぎるよね。マイナスな行動をする人、いないもん。
ミクニ:これはもう今回のバチェラ―は、女性視聴者が「こんな女性になりたい」って憧れたり、はたまた男性視聴者が「こんな女性と結婚したい」と参考にしたりする番組なのでは?
A:これじゃあ選ぶ方も大変だよね。減点法にはまずならないし、落とす理由がある人が落ちるんじゃなくて、残る理由を見せられた人が残るのかも。
長谷川氏はデートの度に、これまでのバチェラーとは全く違う方法で女性にアプローチしていく。まず、彼は女性の話を絶対に遮らず、そして否定しない。自身を見せるのが苦手な女性からも、持ち前の聞き上手さで本音を引き出しては、その意見に共感した彼自身が、泣きそうな表情すら見せる
相手のことを知るためには、まず寄り添うことから。その姿には、婚活のあり方そのものすら再考させられる。強いていうなら、その分長谷川氏が「どんな女性がタイプか」「どんな恋愛傾向があるのか」は見えづらい。長谷川氏自身、傾向やタイプに惑わされず「相手の人間性」に向き合い、バイアスを排除しながらローズセレモニーに臨んでいるようにも見えた。