予想が「大どんでん返し」? 見えてきたバチェラー長谷川の価値観 『バチェラー・ジャパン』シーズン5・第4話〜第6話考察〈アラサー女子のバチェラー語り〉【ネタバレ有】
後半で見えてきた「バチェラー長谷川の恋愛観」
第6話では、女性参加者を5人から3人に絞らなくてはいけない。ここまで来ると、どのメンバーも精鋭ぞろいだ。
バチェラーに魅力を与え続ける鈴木光さん。大人の女性として、バチェラーをリードする竹下理恵さん。無邪気さでバチェラーを魅了する尾﨑麻衣さん。年の差を感じさせない余裕を持つ西山真央さん。大きめのリアクションで、ピュアさを感じさせる大内悠里さん。
ミクニ:もう誰が残ってもおかしくはないけど、とりあえず長谷川さん、残していく女性のタイプがバラバラすぎない?
B:これまでのバチェラーでは「バチェラーを愛してくれる女性か」「バチェラー自身が愛せる女性か」の選択肢に揺れている姿が見えたから、最初は惠一にもそういう想いがあるんだと思ってた。けど、そうじゃないのかもしれない。やっぱり惠一はこれまでのバチェラーと比べれば、飽きるほどの恋愛経験はない可能性が高いよね。
A:愛したいか、愛されたいかって命題は、飽きるほど恋愛してこじれ始めた人が持つ悩みだと思う。いい意味で、長谷川氏はそこまでこじらせているようには見えない。純粋に、自分と合う人ってどんな人だろう、どんな人に魅力を感じるんだろうって吟味しているように見える。
ミクニ:だから、残っている女性がバラバラなのか〜。そう考えると、バチェラーっていいね。色々なタイプの女性と一気に恋愛してみたら、自分の本質的な恋愛観も分かっていきそうだもんね。
今回はグループデートとツーショットデートで、残った女性メンバー全員とデートすることになった。その中で、キスを受けたのは2人だけ。第6話を見て、最終予想を裏切られた人も多いのではないだろうか。
B:この人といる時の自分が好き、って思ったことある?
A:ある。むしろ、30代になってからは、そう思わないと付き合えないと思うようになった。俺は最終局面で西山真央さんと鈴木光さんが残ると踏んでたんだけど、忘れてたわ。長谷川氏はピュアなんだった。
ミクニ:ピュアならピュアで、男性ウケしそうな可愛らしさのある尾﨑麻衣さんや鈴木光さんが強いようにも思えたのに……。
B:恋愛経験が皆無の人だったら、目先のあざとさにだまされることもあるかもね。惠一もSNSでは不器用とか言われてるけど、少なくともバチェロレッテ時にも、最後の2人にまで残されてる。そこまで恋愛に対して自信がないわけでもないでしょ。
A:それに、バチェラ―の中での恋愛環境は「あざとさが引き立つ女子」と「そうではない女子」、どっちとも一緒にいられるってのが大きいね。それぞれ別のタイミングで合ってたら、よりドキドキさせてくる方に傾く気もするけど、今回キスされた2人を見ると、そういう選び方はしてなさそうだな。
ミクニ:付き合っている女性の前では強がっちゃうって、1話のインタビューでも言ってたね。バチェロレッテでの不器用な長谷川さんしか見ていなかった1話時点では謎に感じてたけど、やっと分かってきた。長谷川さんは年齢的にも昭和生まれだし、けっこう昔っぽい「男らしさ像」みたいなのが自分の中にあるのかもね。
B:昭和かどうか関係なく、やっぱり「男なんだから」っていうシンプルな理由で、強がらせてくれる女性が気になっちゃう男は多いと思うよ。
A:不器用な自覚がある長谷川さんとお互いに心を開いて、より笑って甘え合える関係性を構築していった女性が、最後に残りそう。
今回、男性視聴者と一緒にバチェラーを視聴してみて、男性たちがどちらも、バチェラー長谷川に対してもガールズに対しても、かなり好意的だったことが印象的だった。「バチバチしすぎていないことで、むしろ等身大さやリアルさを感じられた」という。
残った3名が「意外だった」と感じる人も多かっただろうか。史上最高に「ゆるい」バチェラー、だからこそこれまで通りの予想とは違う方向へ進んでいく旅。残った3人は、タイプも全く異なる3人だ。次回は、帰国して女性メンバーの「実家訪問回」。毎度、多様な家族観も見られる後半の山場、見逃せない。
(文・ミクニシオリ)