品川女子学院生らが小中学生に生理について解説!「ティーンビューティゼミ」
講演の冒頭で、生理についてオープンに話せるかという意識調査で日本はG7諸国の中で最低であったことや、男女の知識差によって話しづらい風潮が生まれていることなど、現在の日本における生理についての課題を訴えた。また、クレアが2400人の女性を対象に行ったアンケート調査によると、8割以上の女性が生理によって仕事に影響があると訴えており、経済産業省の調べでは生理による労働損失は年間で約4900億円に上るという。
こうしたデータを用いながら、社会の中で生理について話しやすい状況を作ること、そのために男女問わず生理に関する正しい知識を身につけることが大切であると語った。さらに、生理の基礎知識や、生理時に必要な栄養素、生理用品の特徴などについて紹介。質疑応答では「生理時の痛みが強すぎる場合どうすればよいか」という質問が挙がり、それに対し「痛みが強すぎる場合は、まず自分の親に相談をして、婦人科を受診して」と実体験を交えながら回答した。
第2部では、34名の女子小中学生の参加者をその場で6グループに分け、グループワークを実施。クレアメンバーのファシリテーションで、昼用ナプキン、夜用ナプキンの長さや厚みの違いを実際に観察し、赤い色水を使った吸水実験を行った。オーガニックナプキンやデリケートゾーン専用ソープなど、便利なフェムケア商品なども紹介した。小学校低学年の参加者が含まれるグループでは、まだ初潮を迎えていない参加者に向けてナプキンの仕組みや捨て方などを丁寧にレクチャーするクレアメンバーの姿も見られた。はじめは恥ずかしさを見せる参加者もいたが、クレアのメンバーの熱心な様子に参加者の表情もどんどん真剣なものに変わっていった。