マグロってどこからくるの?サカナブックスで『おさかな学』鈴木允さんトークイベント
遠洋マグロはえ縄船のマグロの水揚げの様子。船内でカチコチに凍ったマグロをクレーンで引っ張り出す
日本で食べられているマグロの多くは「遠洋マグロはえ縄漁」で獲られたもので、すーさんはある遠洋マグロはえ縄船のスケジュールを「5月に宮城県の気仙沼を出港し、1週間くらいかけてインドネシアのバリ島へ行って現地の船員さんたちが乗船。それから6~7月にかけてジャワ島の近くで漁をします。8月になるとミナミマグロを獲りにオーストラリア沖へ行き、漁獲可能量まで獲ったらインドネシアに戻って現地の船員さんたちを下ろし、静岡県の清水でマグロを水揚げして気仙沼に戻ってきます。ここまでが10カ月で2カ月したらまた漁に出ていく」と解説した。
水揚げされたマグロは種類ごとに分けて冷凍庫付きのトラックに積まれ、全国の冷凍倉庫に運ばれるといい「ものによっては市場に出されてセリにかけられたり、工場でお刺身に加工してスーパーに運ばれたりします。東京では豊洲市場に集められてセリ人さん(売る人)と仲卸さん(買い取る人)の間でセリにかけられ、市場に行かないマグロは工場で細かく切って、お刺身になってみんなの口に届きます」とすーさん。
海に泳いでいるマグロがどのように食卓に運ばれてきたかを知った子どもたち。その後、すーさんのトークをもとに親子で「マグロすごろく」を作って楽しんでいた。