アーティストたちはいかに「光」に魅了されたか『テート美術館展 光 — ターナー、印象派から現代へ』

ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー《湖に沈む夕日》1840年頃 Photo: Tate

 英国・テート美術館のコレクションより「光」をテーマに約120点を厳選。18 世紀末から現代までの約200年間におよぶ、代表的作家たちの多様な作品が集結する注目の展覧会。

 会場には「光の画家」と呼ばれるジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナーや風景画の名手ジョン・コンスタブルといった英国近代美術史を彩る重要な画家たちの創作、クロード・モネをはじめとする印象派の画家たちによる光の描写の追求、モホイ=ナジ・ラースローの映像作品やバウハウスの写真家たちによる光を使った実験の成果、さらにブリジット・ライリー、ジェームズ・タレル、オラファー・エリアソン等の現代アーティストによってもたらされる視覚体験にまで目を向ける。

 異なる時代、異なる地域で制作された絵画、写真、彫刻、素描、キネティック・アート、インスタレーション、さらに映像等の多様な作品を一堂に集め、各テーマの中で展示作品が相互に呼応するようなこれまでにない会場構成を行っているのも見どころ。さまざまなアーティストたちがどのように光の特性とその輝きに魅了されたのか、たどっていくことができる。

テート・ブリテン正面外観、ロンドン、ミルバンク、2006年 Photo: Tate
テート美術館展 光 — ターナー、印象派から現代へ
【時間】10~18時(毎週金・土は20時まで。いずれも入場は閉館の30分前まで)
【休】火曜
【料金】一般2200円、大学生1400円、高校生1000円
【問い合わせ】050-5541-8600(ハローダイヤル)
【交通】地下鉄 乃木坂駅青山霊園方面改札6出口(美術館直結)
【URL】https://tate2023.exhn.jp/