まだまだアツく！見逃し厳禁の夏映画 後半戦『ミンナのウタ』『春に散る』他

『こんにちは、母さん』

　時代とともに家族の姿を描き続けてきた山田洋次監督が91歳にして手がけた90本目の監督作。主演を務めるのは『男はつらいよ 柴又慕情』（72）をはじめ、『母べえ』（08）『おとうと』（10）『母と暮せば』（15）など約50年間に渡って山田洋次監督作品に出演し、日本映画界を共に牽引し続けてきた吉永小百合。吉永にとって映画出演123本目となる本作では、下町に暮らす母・福江を演じる。その息子・昭夫を演じるのは国民的人気俳優・大泉洋。初共演の吉永との母子役にも注目。『母べえ』『母と暮せば』に続く『母』3部作として、日本を代表する名女優・吉永小百合の集大成とも言える、新たな名作の誕生だ。

STORY：仕事に家庭にと頭を悩ませる神崎昭夫は、久しぶりに母・福江が暮らす東京下町の実家を訪れる。ところが普段、割烹着を着ていたはずの母は艶やかなファッションに身を包み、イキイキと生活している。おまけに恋愛までしているようす。戸惑う昭夫だったが、お節介がすぎるほどに温かい下町の住民や、これまでとは違う“母”と新たに出会い、次第に見失っていたことに気付かされてゆく。