声変わりした寺田心 子役時代の“イマジナリーフレンド”明かす「中学入るまでクマのぬいぐるみと話せていた」
アニメーション映画『屋根裏のラジャー』製作報告会見が21日、都内にて行われ、声優を務める寺田心、安藤サクラ、イッセー尾形と百瀬義行監督、西村義明プロデューサーが登壇。主人公を演じた寺田が本作の予告編映像を見て“声変わり”前に収録した自身の声に照れ笑いした。
『メアリと魔女の花』を手がけたスタジオポノックによる長編アニメーション最新作。イギリスの詩人・作家のA.FハロルドによるThe Imaginary」を原作に、想像から生まれたイマジナリーフレンドたちによる人間には決して見えない大冒険を描く。
オーディションを経て少女アマンダの想像から生まれた主人公・ラジャー役を射止めた寺田は「絶対に自分がラジャーを演じたかった」と言い、決定したときは「男なんですけど泣いちゃうくらいうれしかったですね(笑)」。
オーディションは2021年の秋に行われたが、西村プロデューサーが「手書きアニメーション2.0」と呼ぶ難しい手法を取り入れたことなどにより公開が1年延期となり、収録のタイミングで寺田が変声期に入る事態に。一部分は、寺田の声を先に収録し後からアニメーションを付けたという。
寺田は「アフレコが始まるまではギリギリ保っていたんですが、終わるころには声変わりしていました(笑)」と苦笑し、この日初めて見たという予告映像で声変わり前の自分の声に驚いたと明かし「僕なんだ…みたいな感じでした(笑)」と照れ笑い。
百瀬監督が「ラジャーにしか聞こえなかった」と絶賛するほど役に入り込んだという寺田。映画のようにイマジナリーフレンドがいた経験を問われると「小さいころに母からもらったクマのぬいぐるみが僕のイマジナリーフレンドだったと思います」と振り返り「現場にも連れて行っていたし、自分が悲しいときや楽しいとき、クマが必ず話しかけてくれた。中学に入ってからその子の声も聞こえなくなり動き回ることもなくなりましたが今でも見守っていてくれます」と子役時代を支えていた想像上の友達の存在を明かしていた。
『屋根裏のラジャー』は12月15日に公開。